Visual Basic では、構造化例外処理を使いやすくするために、標準のコードと例外処理コードを分けることができます。 例外処理コードは、Exception クラスのインスタンスにアクセスして、発生した例外に関する情報を取得します。
解説
例外がスローされると、グローバルな Err オブジェクトが設定され、Exception クラスの新しいインスタンスが作成されます。
Exception クラスのプロパティは、例外が発生したコードの位置、例外の種類、およびその原因を特定するのに役立ちます。 たとえば、StackTrace プロパティでは、例外が発生するまでに呼び出されたメソッドの一覧を確認できるため、コードのどこでエラーが発生したのかを突き止めるのに便利です。 Message プロパティは、エラーを説明するテキスト メッセージを返します。このメッセージをわかりやすいメッセージに変更することもできます。 エラー メッセージ テキストの文字列を指定していない場合、既定値が使用されます。 HelpLink により、関連付けられたヘルプ ファイルへのリンクが取得または設定されます。 Source により、エラーの原因となるオブジェクトの名前、または例外の発生元であるアセンブリの名前が含まれる文字列が、取得または設定されます。
注意
特定のエラー メッセージをテストするコードを記述しないでください。生成されるメッセージは、クラスのバージョン間で変わる可能性があります。 その代わりに、例外の種類をテストするか、またはグローバルな Err オブジェクトの例外番号を使用してください。
例外クラスのプロパティ
Exception クラスのプロパティについて、次の表で説明します。
プロパティ |
説明 |
---|---|
例外に関連付けられているヘルプ ファイルへのリンクを取得または設定します。 |
|
特定の例外に割り当てられた、コード化された数値である、HRESULT を取得または設定します。 |
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現在の例外の原因となる Exception インスタンスを取得します。 |
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現在の例外を説明するメッセージを取得します。 |
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エラーの原因となるアプリケーションまたはオブジェクトの名前を、取得または設定します。 |
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現在の例外がスローされたときの、コール スタックのフレームの文字列形式を取得します。 |
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現在の例外がスローされたメソッドを取得します。 |
参照
処理手順
例外処理のトラブルシューティング (Visual Basic)