子ウィンドウが作成または破棄されるとき、またはカーソルが子ウィンドウ上にある間にユーザーがマウス ボタンをクリックしたとき、フレームワークから親ウィンドウの OnParentNotify メンバー関数が呼び出されます。
afx_msg void OnParentNotify(
UINT message,
LPARAM lParam
);
パラメーター
message
親ウィンドウが通知を受け取るイベントと、子ウィンドウの ID を指定します。 イベントは message の下位ワードです。 イベントが WM_CREATE または WM_DESTROY の場合、message の上位ワードは子ウィンドウの ID です。その他の場合、上位ワードは未定義です。 イベント (message の下位ワード) には、次の値のいずれかを指定します。WM_CREATE 子ウィンドウを作成しています。
WM_DESTROY 子ウィンドウを破棄しています。
WM_LBUTTONDOWN ユーザーがマウス カーソルを子ウィンドウ上に置き、マウスの左ボタンをクリックしました。
WM_MBUTTONDOWN ユーザーがマウス カーソルを子ウィンドウ上に置き、マウスの中央ボタンをクリックしました。
WM_RBUTTONDOWN ユーザーがマウス カーソルを子ウィンドウ上に置き、マウスの右ボタンをクリックしました。
lParam
message のイベント (下位ワード) が WM_CREATE または WM_DESTROY の場合は、lParam が子ウィンドウのウィンドウ ハンドルを指定します。それ以外の場合は、lParam にはカーソルの x 座標と y 座標を指定します。 x 座標は下位ワードに、y 座標は上位ワードに指定します。
解説
子ウィンドウが作成されているとき、システムは、ウィンドウを作成する Create メンバー関数が制御を返す直前に、OnParentNotify を呼び出します。 子ウィンドウが破棄されているとき、システムは、ウィンドウを破棄する処理が実行される前に、OnParentNotify メンバー関数を呼び出します。
OnParentNotify は、トップ レベル ウィンドウも含む、子ウィンドウのすべての祖先ウィンドウに対して呼び出されます。
WS_EX_NOPARENTNOTIFY スタイルを持たないすべての子ウィンドウは、親ウィンドウにこのメッセージを送ります。 既定では、ダイアログ ボックス内の子ウィンドウは、CreateEx メンバー関数を使って WS_EX_NOPARENTNOTIFY スタイルなしで作成されない限り、このスタイルを持ちます。
注意
このメンバー関数は、アプリケーションが Windows メッセージを処理できるようにするためにフレームワークによって呼び出されます。 この関数に渡されるパラメーターの値は、フレームワークがメッセージ受信時に受け取ったパラメーターの値に基づいています。 この関数の基本クラスの実装を呼び出した場合は、関数に渡したパラメーターではなく、メッセージと共に渡されたパラメーター自体が使用されます。
必要条件
**ヘッダー:**afxwin.h