キャッシュされるレコード数を設定します。
void SetCacheSize(
long lSize
);
パラメーター
- lSize
レコード数。 一般的な値は 100 です。 0 を設定すると、キャッシュはオフとなります。 レコード数は、5 ~ 1200 に設定する必要があります。 キャッシュは、かなりのメモリ領域を使用することがあります。
解説
キャッシュは、サーバーから直前に取り出されたデータがアプリケーションが実行中に再度要求されることを想定して、そのデータを保持しておくローカル メモリ領域です。 データのキャッシュにより、ダイナセット タイプのレコードセット オブジェクトを使用してリモート サーバーからデータを取り出すアプリケーションのパフォーマンスが向上します。 Microsoft Jet データベース エンジンは、データが要求されると、サーバーからデータをフェッチする前にキャッシュを調べます。サーバーからのデータのフェッチには時間がかかるためです。 ODBC データ ソースからでないデータは、キャッシュには保存されません。
接続されたテーブルのような ODBC データ ソースは、ローカル キャッシュを持つことができます。 キャッシュを作成するには、リモート データ ソースからレコードセット オブジェクトを開き、レコードセットの SetCacheSize と SetCacheStart メンバー関数を呼び出します。その後、FillCache メンバー関数を呼び出すか、移動操作の 1 つを使ってレコード内を移動します。 SetCacheSize メンバー関数のパラメーター lSize は、アプリケーションが一度に作業できるレコードの数を設定する基準になります。 たとえば、画面に表示されるデータのソースとしてレコードセットを使用している場合、一度に 20 レコードを表示するには、SetCacheSize のパラメーター lSize に 20 を渡します。
関連情報については、DAO ヘルプの「CacheSize, CacheStart Properties」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**afxdao.h