COleCurrency オブジェクトを構築します。
COleCurrency( );
COleCurrency(
CURRENCY cySrc
);
COleCurrency(
const COleCurrency& curSrc
);
COleCurrency(
const VARIANT& varSrc
);
COleCurrency(
long nUnits,
long nFractionalUnits
);
パラメーター
cySrc
新しい COleCurrency オブジェクトにコピーされる CURRENCY 値。curSrc
新しい COleCurrency オブジェクトにコピーされる既存の COleCurrency オブジェクト。varSrc
通貨値 (VT_CY) に変換され、新しい COleCurrency オブジェクトにコピーされる、既存の VARIANT データ構造体 (COleVariant オブジェクトのこともあります)。nUnits, nFractionalUnits
新しい COleCurrency オブジェクトにコピーされる値の整数部と小数部 (4 桁) を示す値。
解説
これらすべてのコンストラクターは、指定された値に初期化された新しい COleCurrency オブジェクトを構築します。 次に各コンストラクターを簡単に説明します。 特に明記されない限り、新しい COleCurrency アイテムの状態は有効に設定されます。
COleCurrency( ) 0 で初期化された COleCurrency オブジェクトを構築します。
COleCurrency( cySrc ) CURRENCY 値から COleCurrency オブジェクトを構築します。
COleCurrency( curSrc ) 既存の COleCurrency オブジェクトから COleCurrency オブジェクトを構築します。 新しいオブジェクトは、元のオブジェクトと同じ状態を持ちます。
COleCurrency( varSrc ) COleCurrency オブジェクトを構築します。 VARIANT 構造体または COleVariant オブジェクトを通貨値 (VT_CY) に変換します。 変換に成功すると、変換された値が新しい COleCurrency オブジェクトにコピーされます。 変換に失敗すると、COleCurrency オブジェクトの値には 0 が、状態には無効が設定されます。
COleCurrency( nUnits**,** nFractionalUnits ) 指定された数値の組から COleCurrency オブジェクトを構築します。 小数部の絶対値が 10,000 以上のときは、整数部に適切な補正が行われます。 整数部と小数部は符号付き long 値として指定されます。
詳細については、Windows SDK の「CURRENCY」と「VARIANT」を参照してください。
使用例
パラメーターのないコンストラクターと 2 つのパラメーターを持つコンストラクターの実行結果の例は、次のとおりです。
COleCurrency curZero; // value: 0.0000
COleCurrency curA(4, 500); // value: 4.0500
COleCurrency curB(2, 11000); // value: 3.1000
COleCurrency curC(2, -50); // value: 1.9950
必要条件
**ヘッダー:**afxdisp.h