Windows フォームの RichTextBox コントロールには、プレーンテキスト、Unicode のプレーンテキスト、またはリッチ テキスト形式 (RTF: Rich Text Format) のファイルを表示できます。 これは、LoadFile メソッドを呼び出すことで行います。 また、LoadFile メソッドを使用してストリームからデータを読み込むこともできます。 詳細については、LoadFile(Stream, RichTextBoxStreamType) のトピックを参照してください。
RichTextBox コントロールにファイルを読み込むには
OpenFileDialog コンポーネントを使用して、開くファイルのパスを決定します。 概要については、「OpenFileDialog コンポーネントの概要 (Windows フォーム)」を参照してください。
読み込むファイルを指定し、必要に応じてファイルの種類を指定して、RichTextBox コントロールの LoadFile メソッドを呼び出します。 次の例では、読み込むファイルは OpenFileDialog コンポーネントの FileName プロパティから取得されます。 引数にファイル名だけを指定してメソッドを呼び出すと、ファイルの種類は RTF と見なされます。 別の種類のファイルを指定するには、2 番目の引数として RichTextBoxStreamType 列挙型の値を指定します。
次の例では、ボタンがクリックされたときに OpenFileDialog コンポーネントが表示されます。 次に、選択されたファイルが開き、RichTextBox コントロールに表示されます。 この例では、フォームに btnOpenFile というボタンがあると仮定しています。
Private Sub btnOpenFile_Click(ByVal sender As System.Object, _ ByVal e As System.EventArgs) Handles btnOpenFile.Click If OpenFileDialog1.ShowDialog() = DialogResult.OK Then RichTextBox1.LoadFile(OpenFileDialog1.FileName, _ RichTextBoxStreamType.RichText) End If End Sub
private void btnOpenFile_Click(object sender, System.EventArgs e) { if(openFileDialog1.ShowDialog() == DialogResult.OK) { richTextBox1.LoadFile(openFileDialog1.FileName, RichTextBoxStreamType.RichText); } }
private: void btnOpenFile_Click(System::Object ^ sender, System::EventArgs ^ e) { if(openFileDialog1->ShowDialog() == DialogResult::OK) { richTextBox1->LoadFile(openFileDialog1->FileName, RichTextBoxStreamType::RichText); } }
(Visual C#、Visual C++) フォームのコンストラクターに次のコードを挿入してイベント ハンドラーを登録します。
this.btnOpenFile.Click += new System.EventHandler(this. btnOpenFile_Click);
this->btnOpenFile->Click += gcnew System::EventHandler(this, &Form1::btnOpenFile_Click);
セキュリティに関するメモ
このプロセスを実行するには、アセンブリに対して System.Security.Permissions.FileIOPermission クラスで権限レベルが許可されていることが必要な場合があります。 部分的に信頼できるコンテキストで動作している場合は、権限が不十分なためにプロセスが例外をスローすることがあります。 詳細については、「コード アクセス セキュリティの基礎」を参照してください。