ツール ヒントとは、ツール バー ボタンの用途を簡単に説明するための小さなポップアップ ウィンドウのことです。ボタンの上にマウス ポインターを置いたままにしておくと表示されます。 アプリケーション ウィザードを使用して、1 つのツール バーを備えたアプリケーションを作成する場合、ツール ヒント サポートが用意されています。 ここでは、アプリケーション ウィザードによって作成されるツール ヒント サポートと、ツール ヒント サポートをアプリケーションに追加する方法について説明します。
ここでは、以下の内容について説明します。
ツール ヒントをアクティブにする
ステータス バーのフライ バイ
ツール ヒントをアクティブにする
アプリケーションでツール ヒントをアクティブにするには、次の 2 つの操作を行う必要があります。
CBRS_TOOLTIPS スタイルを dwStyle パラメーターとして CToolBar::Create 関数に渡されたその他のスタイル (たとえば WS_CHILD、WS_VISIBLE などの CBRS_ スタイル) に追加するか、または SetBarStyle に追加します。
以下の手順で説明するように、改行文字 ('\n') で区切られたツール ヒントのテキストをツール バー コマンドのコマンド ライン プロンプトを含む文字列リソースに追加します。 文字列リソースは、ツール バー ボタンの ID を共有します。
ツール ヒントのテキストを追加するには
ツール バー エディターでツール バーを編集するときに、テキストを追加するボタンのプロパティ ウィンドウを開きます。
[Prompt] ボックスに、そのボタンのツール ヒントに表示させるテキストを指定します。
注意
これまでの手順とは異なり、ツール バー エディターでテキストをボタン プロパティとして設定します。これで文字列リソースを開いて編集する必要がなくなりました。
ツール ヒントが有効になっているコントロール バーに子コントロールが配置されている場合は、以下の条件を満たしている場合に限り、そのコントロール バーのすべての子コントロールに対してツール ヒントが表示されます。
コントロールの ID が -1 ではない。
リソース ファイル内の、子コントロールと同じ ID を持つストリング テーブルのエントリに、ツール ヒント文字列がある。
ステータス バーのフライ バイ
ツール ヒントに関連する機能に、ステータス バーの "フライ バイ" 更新があります。 既定では、特定のツール バー ボタンがアクティブになったときだけにステータス バーにメッセージが表示されます。 CToolBar::Create に渡されるスタイルのリストに CBRS_FLYBY を含めると、ボタンが実際にアクティブにならなくても、マウス カーソルがツール バーをかすめるとステータス バーのメッセージが更新されます。
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CToolBar クラスと CToolBarCtrl クラス