更新 : 2007 年 11 月
ヘルパ ルーチンで以下のアクションが行われる直前に、通知フックが呼び出されます。
格納されているライブラリ ハンドルが読み込み済みかどうかを確認します。
LoadLibrary を呼び出して、DLL を読み込みます。
GetProcAddress を呼び出して、プロシージャのアドレスを取得します。
遅延インポート読み込みサンクに制御を返します。
通知フックは、次のいずれかの方法で有効にします。
通知を受け取る独自の関数を指すように初期化した、新しい定義のポインタ __pfnDliNotifyHook2 を指定します。
または
プログラムで遅延読み込みされる DLL が呼び出される前に、フック関数をポインタ __pfnDliNotifyHook2 に設定します。
通知が dliStartProcessing である場合、フック関数では以下の値が返されます。
NULL
既定のヘルパで DLL の読み込みが処理されます。これは情報だけが目的の場合に便利です。関数ポインタ
既定の遅延読み込み処理がバイパスされます。したがって、独自の読み込みハンドラを使用できます。
通知が dliNotePreLoadLibrary である場合、フック関数では以下の値が返されます。
0。情報通知だけが必要な場合に返されます。
読み込まれた DLL の HMODULE。DLL 自体が読み込まれた場合に返されます。
通知が dliNotePreGetProcAddress である場合、フック関数では以下の値が返されます。
0。情報通知だけが必要な場合に返されます。
インポートされた関数のアドレス。フック関数でアドレス自体が取得される場合に返されます。
通知が dliNoteEndProcessing である場合は、フック関数の戻り値は無視されます。
このポインタを 0 以外に初期化すると、遅延読み込みヘルパは、実行中に特定の通知ポイントで関数を呼び出します。関数ポインタの定義は次のとおりです。
// The "notify hook" gets called for every call to the
// delay load helper. This allows a user to hook every call and
// skip the delay load helper entirely.
//
// dliNotify == {
// dliStartProcessing |
// dliNotePreLoadLibrary |
// dliNotePreGetProc |
// dliNoteEndProcessing}
// on this call.
//
ExternC
PfnDliHook __pfnDliNotifyHook2;
// This is the failure hook, dliNotify = {dliFailLoadLib|dliFailGetProc}
ExternC
PfnDliHook __pfnDliFailureHook2;
通知によって、DelayLoadInfo 構造体と通知値がフック関数に渡されます。このデータは、遅延読み込みヘルパ ルーチンが使用するデータと同じです。通知値は、「構造体と定数の定義」で定義されている値の 1 つです。