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方法 : Windows フォーム コントロールにコマンド ルーティングを追加する

更新 : 2007 年 11 月

CWinFormsView は、ユーザー コントロールが MFC のコマンド (フレームのメニュー項目やツール バー ボタンなど) を処理できるように、コマンドおよび更新コマンド UI メッセージをそのユーザー コントロールにルーティングします。

ユーザー コントロールでは、次の例に示すように、ICommandTarget::Initialize を使用して、コマンド ソース オブジェクトへの参照を m_CmdSrc に格納します。ICommandTarget を使用するには、mfcmifc80.dll への参照を追加する必要があります。

CWinFormsView は、共通の MFC ビューの通知をマネージ ユーザー コントロールに転送することによって処理します。これらの通知には、IView インターフェイスOnInitialUpdateOnUpdate、および OnActivateView の各メソッドが含まれます。

MFC ホスト アプリケーションを作成するには

  1. 方法 : ダイアログ ボックスにユーザー コントロールおよびホストを作成する」で作成した Windows フォーム コントロール ライブラリを開きます。

  2. mfcmifc80.dll への参照を追加します。それには、ソリューション エクスプローラで、プロジェクト ノードを右クリックし、[参照の追加] をクリックして、Microsoft Visual Studio 8\VC\atlmfc\lib を参照します。

  3. UserControl1.Designer.cs を開いて、次の using ステートメントを追加します。

    using namespace Microsoft::VisualC::MFC;
    
  4. また、UserControl1.Designer.cs の次の行を変更します。

    partial class UserControl1
    

    変更後のイベント ハンドラ定義は次のようになります。

    partial class UserControl1 : System.Windows.Forms.UserControl, ICommandTarget
    
  5. UserControl1 のクラス定義の最初の行として次の行を追加します。

    private ICommandSource m_CmdSrc;
    
  6. 次のメソッドの定義を UserControl1 に追加します (次の手順で、MFC コントロールの ID を作成します)。

    public void Initialize (ICommandSource cmdSrc)
    {
       m_CmdSrc = cmdSrc;
       // need ID of control in MFC dialog and callback function 
       m_CmdSrc.AddCommandHandler(32771, new CommandHandler (singleMenuHandler));
    }
    
    private void singleMenuHandler (uint cmdUI)
    {
       // User command handler code
       System.Windows.Forms.MessageBox.Show("Got FILE_NEW");
    }
    
  7. 方法 : ダイアログ ボックスにユーザー コントロールおよびホストを作成する」で作成した MFC アプリケーションを開きます。

  8. singleMenuHandler を呼び出すメニュー オプションを追加します。

    リソース ビューに移動し (Ctrl キーを押しながら W キーを押し、次に R キーを押し)、[メニュー] フォルダを展開して、[IDR_MFC02TYPE] をダブルクリックします。これにより、メニュー エディタが表示されます。

    [表示] メニューの一番下にメニュー オプションを追加します。ファイルを保存します。

    ソリューション エクスプローラで、Resource.h ファイルを開きます。先ほど追加したメニュー オプションの値をコピーし、C# プロジェクトの Initialize メソッド内の m_CmdSrc.AddCommandHandler 呼び出しに 1 つ目のパラメータとしてその値を貼り付けます。

  9. プロジェクトをビルドして実行します。

    [ビルド] メニューの [ソリューションのビルド] をクリックします。

    [デバッグ] メニューの [デバッグなしで開始] をクリックします。

    追加したメニュー オプションを選択します。.dll 内のメソッドが呼び出されます。

参照

参照

ICommandSource インターフェイス

ICommandTarget インターフェイス

CommandHandler デリゲート

その他の技術情報

MFC ビューとしての Windows フォーム ユーザー コントロールのホスト