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方法 : マウス イベントを処理する (デバイス)

更新 : 2007 年 11 月

スキンは、実際のデバイスの視覚的なレプリカを示すためだけでなく、マウス イベントの処理にも使用できます。これにより、実際のデバイスのエミュレーションは、より実際の環境に近い状態で行うことができます。

スキン定義ファイルの各ボタン領域に一意な色 (mappingColor) を割り当てることにより、スキンのボタン上にポインタを移動した場合の動作、ボタンをクリックした場合の動作、またはボタンをクリックしたままの場合の動作を指定できます。この色は、ユーザー インターフェイスで確認することはできません。それは、デバイス エミュレータおよび Visual Studio デザイナでのイベント処理を示す一意なインジケータとしてのみ機能します。

たとえば、グラフィック ツールを使用して PocketPC_2003_Mask.png ファイル (既定では、drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\SmartDevices\Skins\PocketPC_2003\PocketPC_2003\1033 にインストールされています) を表示すると、各ボタンが異なる色で表示されます。

ms228829.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Windows Mobile 5 SDK と Windows Mobile 6 SDK は、Visual Studio 以外のフォルダ (たとえば Program Files\Windows Mobile 5.0 SDK R2 や Program Files\Windows Mobile 6 SDK) にインストールされます。

onClick イベントを処理するには

  1. スキン定義ファイルの button タグで、mappingColor にカラー値を代入します。

    Pocket PC 2003 のスキン定義ファイルから抜粋した例を次に示します。

    <button
        toolTip="Soft Key 1"
        onClick="DOWN:0x5b 0x70 UP:0x5b"
        mappingColor="0xF26C4F"
    />
    
  2. onClick イベントにキーストロークを割り当てます。

    詳細については、ボタンをキーストロークに関連付ける手順を参照してください。

    カラー値が 0xF26C4F のボタンをクリックすると、この button セクションで指定された onClick イベントが処理されます。スキン定義ファイルで指定したキーストロークは、エンジンに渡されます。

onPressAndHold イベントを処理するには

  1. スキン定義ファイルの button タグで、mappingColor にカラー値を代入します。

    Pocket PC 2003 のスキン定義ファイルから抜粋した例を次に示します。

    <button
        toolTip="Power"
        onPressAndHold="0x75"
        mappingColor="0xED145B"
    />
    
  2. onPressAndHold イベントにキーストロークを割り当てます。

    詳細については、ボタンをキーストロークに関連付ける手順を参照してください。

    カラー値が 0xED145B のボタンをクリックすると、この button セクションで指定された onPressAndHold イベントが処理されます。

ボタンをキーストロークに関連付けるには

  • 前の例のようにキーボードのスキャン コードを使用するか、Key_Down などの一連の定義済み定数を使用します。

    詳細については、MSDN ライブラリの「Emulator Skin XML Schema」を参照してください。

参照

その他の技術情報

スキンのカスタマイズ (デバイス)