更新 : 2007 年 11 月
Visual Studio のアドイン プロジェクトを使用して作成したアドインのメニュー項目には、Visual Studio によって既定のアイコンが関連付けられます。
Visual Studio のアドイン プロジェクトを使用してアドインを作成するとき、[アドイン用のコマンド バー UI を作成しますか?] ボックスをオンにすると、そのアドインに対してユーザー インターフェイス (UI) が作成されます。Visual Studio のアドイン プロジェクトは、[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスで [その他のプロジェクトの種類] を展開し、[機能拡張プロジェクト] をクリックすると表示されます。
このテンプレートにより、アドインを読み込むためのメニュー項目が [ツール] メニューに作成されます。このメニュー項目には、コマンドの横に既定のアイコン (スマイル マーク) が割り当てられています。このアイコンは、次の 2 とおりの方法で変更できます。
既定のアイコン インデックス番号 (59) を、Microsoft.VisualStudio.CommandBars アセンブリに含まれる、その他の標準アイコン番号に変更する方法です。約 3,000 種類のアイコンが用意されています。もう 1 つは、会社のロゴやカスタム アイコンなど、独自のビットマップを定義して、それをリソースとしてサテライト DLL に格納し、新しいビットマップを参照するようにアドインのコードを変更する方法です。前者は最も手軽な方法ですが、使用できるアイコンが Microsoft.VisualStudio.CommandBars 内のアイコンに限定されます。後者は少々面倒な作業を伴いますが、希望するアイコンをそのまま使用できます。
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使用している設定またはエディションによっては、表示されるダイアログ ボックスやメニュー コマンドがヘルプに記載されている内容と異なる場合があります。ここに記載されている手順は、全般的な開発設定が適用されているものとして記述されています。設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。 |
既定のアイコンを別の標準アイコンに変更するには
アドイン ウィザードによって作成されたソリューションを開きます。
OnConnection イベントで、次の行を探します。
command = commands.AddNamedCommand2(_addInInstance, _ "MyAddin1", "MyAddin1", _ "Executes the command for MyAddin1", True, 59, Nothing, _ CType(vsCommandStatus.vsCommandStatusSupported, _ Integer) + CType(vsCommandStatus.vsCommandStatusEnabled, _ Integer), vsCommandStyle.vsCommandStylePictAndText, _ vsCommandControlType.vsCommandControlTypeButton)
Command command = commands.AddNamedCommand2(_addInInstance, "MyAddin1", "MyAddin1", "Executes the command for MyAddin1", true, 59, ref contextGUIDS, (int)vsCommandStatus. vsCommandStatusSupported+(int)vsCommandStatus. vsCommandStatusEnabled, (int)vsCommandStyle. vsCommandStylePictAndText, vsCommandControlType .vsCommandControlTypeButton);
AddNamedCommand2 呼び出しの 59 という番号に注目してください。これが、既定のアイコン (スマイル マーク) のインデックスになります。別の標準アイコンに変更するには、この番号を変更します。たとえば、アイコンを赤色の星印に変更するには、59 を 6743 に変更します。アドインを実行すると、[ツール] メニューに表示されるコマンドの横に赤色の星型アイコンが現れます。
すべての標準アイコンが列挙された一覧については、「Finding Face ID Numbers for Your Microsoft Office 97 Toolbars」を参照してください。この MSDN ライブラリ文書には、目的に合ったアイコンを容易に選択できるよう、すべてのアイコンを表示し、対応する ID 番号を取得するための簡単なアプリケーションが紹介されています。
Microsoft.VisualStudio.CommandBars ライブラリに適切なアイコンが見つからなかった場合は、アドインのコマンド アイコンに、カスタムのビットマップを使用することもできます。ビットマップは、サテライト DLL にリソースとして格納されます。詳細については、「方法 : アドイン ボタンにカスタム アイコンを表示する」を参照してください。サテライト DLL のリソースを作成した後で、AddNamedCommand2 からそのカスタム アイコンを参照します。
メモ :
この方法を具体的に示した Visual Basic および Visual C# のサンプル プロジェクトが用意されています。「Visual Studio Automation Samples」のサイトからダウンロードできます。「Custom Bitmap Add-in」リンクをクリックしてください。