式の型が指定の型であるか、またはそのサブタイプであるかを判断します。
expression IS [ NOT ] OF ( [ ONLY ] type )
引数
- expression
型を判断するための任意の有効なクエリ式。
- NOT
IS OF の Boolean の結果を否定します。
- ONLY
expression が type 型であり、そのサブタイプでない場合に限り、IS OF が true を返すことを指定します。
- type
expression を判定するための型。型は名前空間で修飾する必要があります。
戻り値
expression が型 T で、T が基本データ型または type の派生型である場合は、true となります。expression が実行時に null である場合は null となり、それ以外の場合は false となります。
解説
expression IS NOT OF (type) および expression IS NOT OF (ONLY type) 式は、構文上はそれぞれ NOT (expression IS OF (type)) および NOT (expression IS OF (ONLY type)) に相当します。
次の表に、いくつかの通常およびコーナー パターンにおける IS OF 演算子の動作を示します。すべての例外はクライアント側にスローされてから、プロバイダが呼び出されます。
| パターン | 動作 |
|---|---|
null IS OF (EntityType) |
スロー |
null IS OF (ComplexType) |
スロー |
null IS OF (RowType) |
スロー |
TREAT (null AS EntityType) IS OF (EntityType) |
DBNull を返します。 |
TREAT (null AS ComplexType) IS OF (ComplexType) |
スロー |
TREAT (null AS RowType) IS OF (RowType) |
スロー |
EntityType IS OF (EntityType) |
true または false を返します。 |
ComplexType IS OF (ComplexType) |
スロー |
RowType IS OF (RowType) |
スロー |
例
次の Entity SQL クエリでは、IS OF 演算子を使用してクエリ式の型を判定し、TREAT 演算子を使用して People 型のオブジェクトを Student 型のオブジェクトのコレクションに変換します。このクエリは、School Entity Data Model に基づいています。このモデルの生成方法については、「School Entity Data Model の生成 (Entity Framework クイック スタート)」を参照してください。
SELECT VALUE TREAT (people as SchoolDataLib.Student)
FROM SchoolDataEntities.People as people
WHERE people IS OF( SchoolDataLib.Student)
この例では次の出力が生成されます。
Chow
Haas
Hamilton
Adams
Paschke
Abrus
Hance