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ボタンのプッシュ : ツール バーとボタンを追加する

更新 : 2007 年 11 月

このレッスンでは、アプリケーションにツール バーを追加する方法、ツール バー ボタンを追加する方法、およびボタンのクリック イベントに応答する方法について説明します。

通常、Windows ベースの標準的なアプリケーションには、上部にツール バーが用意されています。ツール バーのボタンをクリックすると、アプリケーションの機能に直接アクセスできます。アプリケーションに ToolStrip コントロールを追加し、そのツール バーにボタンを追加できます。ToolStripButton コントロールを個別に追加することも、ToolStripTextBox コントロールや ToolStripDropDownButton コントロールなど、他の一連のコントロールから選択することもできます。

やってみよう

Windows フォームにツール バーとツール バー ボタンを追加するには

  1. [ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。

    [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [Windows フォーム アプリケーション] をクリックし、[OK] をクリックします。

  3. ツールボックスから ToolStrip コントロールをフォームにドラッグします。

    コンポーネント トレイに ToolStrip1 が表示され、ドロップダウン矢印のあるツール バーがフォームの上部に追加されます。

  4. 次の図に示すように、ドロップダウン矢印をクリックし、[Button] をクリックして、ツール バーにボタンを追加します。

    ToolStrip コントロールへのボタンの追加
    Toolstrip コントロール

    ツール バーに ToolStripButton1 が表示されます。

  5. フォーム上の ToolstripButton1 をクリックし、[プロパティ] ウィンドウで次のプロパティを変更します。

    プロパティ

    値

    Name

    Cut

    Text

    Cut

    DisplayStyle

    Text
    Bb384483.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    この例でボタンに表示するのはテキストだけですが、DisplayStyle プロパティを ImageAndText に設定すると、イメージも表示できます。

  6. フォームに TextBox コントロールを追加します。既定の名前の「TextBox1」はそのままにしておきます。

  7. TextBox コントロールをクリックし、[プロパティ] ウィンドウで次のプロパティを変更します。

    プロパティ

    値

    Size

    260, 20

    Text

    This is a simple test

  8. [Cut] ボタンをダブルクリックして、既定の Click イベント ハンドラを入力します。

  9. Cut_Click イベント ハンドラに次のコードを追加します。このコードは、TextBox1 で選択されたテキストを切り取り、クリップボードに追加します。

    Me.TextBox1.Cut()

  10. F5 キーを押してコードを実行します。

  11. テキスト ボックスで simple という単語を選択し、[Cut] をクリックします。

    テキスト ボックスから simple という単語が削除されます。

  12. アプリケーションを閉じます。

ツール バー標準ボタンの追加

簡単な方法として、いくつかの標準ボタンを一度に追加することもできます。ToolStrip コントロールには、コントロールの右上隅のスマート タスク矢印をクリックしてアクセスできる [ToolStrip タスク] ペインがあります。次の図に示すように、このタスク ペインを使用すると、ツール バーに 8 個の標準ボタンを挿入できます。

[ToolStrip タスク] ペインへのアクセス
Toolstrip タスク

Windows フォームにツール バー標準ボタンのセットを追加するには

  1. ToolStrip コントロールを選択し、コントロールの右上隅にあるスマート タスク矢印をクリックします。次に、[標準項目の挿入] をクリックします。

    8 個の標準ボタン ([新規作成]、[開く]、[上書き保存]、[印刷]、[切り取り]、[コピー]、[貼り付け]、[ヘルプ]) がツール バーに表示されます。

  2. CutToolStripButton コントロールをダブルクリックして既定の Click イベント ハンドラを入力し、次のコードを追加します。このコードは、TextBox1 で選択されたテキストを切り取り、クリップボードにコピーします。

    Me.TextBox1.Cut()

  3. CutToolStripButton_Click プロシージャの下に次のコードを追加します。このコードは、ユーザーが [コピー] をクリックしたときに、TextBox1 で選択されたテキストをクリップボードにコピーします。また、ユーザーが [貼り付け] をクリックしたときに、クリップボードの内容を TextBox1 で選択された位置に貼り付けます。

    Private Sub CopyToolStripButton_Click(ByVal sender _
    As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles _
    CopyToolStripButton.Click

    Me.TextBox1.Copy()

End Sub

Private Sub PasteToolStripButton_Click(ByVal sender _
    As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles _
    PasteToolStripButton.Click

    Me.TextBox1.Paste()

End Sub

  4. F5 キーを押してコードを実行します。

  5. フォームが表示されたら、[コピー] をクリックします。

  6. カーソルを文末へ移動し、Space キーを押します。次に、[貼り付け] をクリックします。

  7. 2 つ目の文で simple という単語を選択し、はさみのアイコンの [切り取り] をクリックします。

  8. アプリケーションを閉じます。

次の手順

このレッスンでは、アプリケーションに ToolStrip コントロールを追加する方法を説明しました。次に、ツール バーにボタンを追加し、ボタンの Click イベント ハンドラにコードを記述する方法を説明しました。また、ツール バーに標準ボタンのセットを追加する方法についても説明しました。

次のレッスンでは、TreeView コントロールを使用して、アプリケーションを Windows エクスプローラのような外観にする方法を説明します。

次のレッスン : 「独自のエクスプローラの提供 : TreeView コントロールを使用する」

参照

参照

ToolStrip コントロールの概要 (Windows フォーム)

その他の技術情報

プログラムの外観の作成 : Windows フォームの概要