Microsoft Office InfoPath 2007 (Microsoft Visual Studio Tools for Applications (VSTA) インストール済み)、Visual Studio 2005 (Microsoft Visual Studio 2005 Tools for the 2007 Microsoft Office System インストール済み)、および Visual Studio 2008 と Visual Studio Tools for Office では、フォーム コードをプレビュー モードで実行してデバッグすることができます。フォーム コードのデバッグを開始すると、プロジェクトがコンパイルされて、InfoPath の [プレビュー] ウィンドウにフォームが表示されます。ブレークポイントが設定されたコード行が見つかるとコード エディタにフォーカスが移動し、ブレークポイントを過ぎると [プレビュー] ウィンドウにフォーカスが戻ります。[プレビュー] ウィンドウを閉じるとデバッグが停止します。
フォーム テンプレートのフォーム オプションを変更して、プレビューやデバッグの際に特定のユーザー ロールやサンプル データ ファイルを使用したり、フォームの発行先となるドメインを指定したりすることもできます。
コードにブレークポイントを設定し、フォーム テンプレートをコンパイルした後、それを編集モードで開き、Visual Studio で InfoPath プロセスにアタッチすると、フォーム テンプレートを実行時にデバッグすることができます。
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フォーム テンプレートを VSTA での実行時にデバッグすることはできません。これは、InfoPath のみと互換性があるフォーム テンプレートについても、InfoPath および InfoPath Forms Services と互換性があるフォーム テンプレートについても同様です。 |
InfoPath Forms Services に展開されたフォーム テンプレートのビジネス ロジックを Visual Studio でデバッグする方法については、「[方法] InfoPath Forms Services で展開されたブラウザ対応のフォームをデバッグする方法」を参照してください。
プレビュー モードでデバッグする
InfoPath プロジェクトをプレビュー モードでデバッグするには
VSTA または Visual Studio で、InfoPath マネージ コード フォーム テンプレートを作成するか開きます。
コード エディタでフォーム コードにブレークポイントを 1 つ以上設定します。ブレークポイントを設定するには、ブレークポイントを挿入するコード行の左にあるグレーのバーをクリックします。
赤い円が表示され、コード行が強調表示されます。これは、ランタイムがフォーム コードのこのブレークポイントで一時停止することを表しています。
[デバッグ] メニューの [デバッグ開始] をクリックします (または F5 キーを押します)。
プロジェクトがコンパイルされて、フォームが [プレビュー] ウィンドウに表示されます。
ブレークポイントを含むコード行が見つかるまでフォームを操作します。
コード エディタにフォーカスが戻ります。
[デバッグ] メニューの [続行] をクリックします (または F5 キーを押します)。
デバッグが終了したら、[プレビュー] ウィンドウを閉じるか、[デバッグ] メニューの [デバッグの停止] をクリックします。
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完全な信頼が必要なオブジェクト モデル メンバを使用している場合に InfoPath マネージ コード フォーム テンプレートをデバッグするには、「[方法] 完全信頼が必要なマネージ コード フォーム テンプレートをプレビューおよびデバッグする方法」の説明に従ってフォーム テンプレートを構成する必要があります。 |
サンプル データ ファイルを使用する
既定では、フォーム テンプレートの作成時に作成される template.xml ファイルがデバッグやプレビューの際に使用されますが、独自のデータ ファイルを作成して、そのファイルを使用するように指定することもできます。そのためには、次のいずれかの手順を使用します。
VSTA でのデバッグやプレビューの際に使用するサンプル データ ファイルを指定するには
template.xml を表示するために、フォーム テンプレートを InfoPath のデザイン モードで開きます。
[ファイル] メニューの [ソース ファイルとして保存] をクリックし、フォーム テンプレート ファイルをフォルダに保存します。次に、template.xml ファイルをテキスト エディタで開きます。
使用するサンプル データを使って template.xml と同じ構造のファイルを作成し、そのファイルを保存します。
[ファイル] メニューの [プレビュー] をクリックし、[プレビュー設定] をクリックします。
[サンプル データ] で、先ほど保存したサンプル データ ファイルを指定します。
Visual Studio でのデバッグやプレビューの際に使用するサンプル データ ファイルを指定するには
template.xml を表示するために、Visual Studio 2005 でフォーム テンプレート プロジェクトを開きます。
[manfest.xsf [Design]] タブを閉じます。
[ソリューション エクスプローラ] のツール バーで [すべてのファイルを表示] をクリックし、template.xml を右クリックして [開く] をクリックします。
template.xml ファイルの内容を選択してコピーします。
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[ファイル] をクリックして、XML ファイルを作成します。
template.xml の内容を新しいファイルに貼り付けて、ファイルにサンプル データを追加します。
[ファイル] メニューの [XMLFile1.xml に名前を付けて保存] をクリックして、このファイルをプロジェクトの InfoPath フォーム テンプレート フォルダに保存します。
manifest.xsf を開き、[ツール] メニューの [フォームのオプション] をクリックします。[プレビュー] をクリックし、先ほど保存したサンプル データ ファイルを指定します。
デバッグやプレビューの際に使用するユーザー ロールを指定する
使用しているフォームにユーザー ロールが定義されている場合は、フォームのデバッグやプレビューの際に使用するユーザー ロールを指定することができます。ユーザー ロールを定義する方法については、InfoPath ヘルプで "ユーザー ロール" を検索してください。
デバッグやプレビューの際に使用するロールを指定するには
InfoPath (VSTA) で作業している場合は、InfoPath に切り替えます。
Visual Studio で作業している場合は、[manfest.xsf [Design]] タブをクリックします。
[ツール] メニューの [フォームのオプション] をクリックします。
[プレビュー] をクリックし、[プレビューのロール] ボックスの一覧で、使用するユーザー ロールを指定します。
デバッグやプレビューの際に使用するドメインを指定する
特定のドメインに発行された場合のフォームの表示状態を、発行前にプレビューすることができます。この設定は、フォームのセキュリティ レベルが [ドメイン] に明示的に設定されている場合にのみ適用されます。
デバッグやプレビューの際に使用するドメインを指定するには
InfoPath (VSTA) で作業している場合は、InfoPath に切り替えます。
Visual Studio で作業している場合は、[manfest.xsf [Design]] タブをクリックします。
[ツール] メニューの [フォームのオプション] をクリックします。
[プレビュー] をクリックし、プレビューやデバッグの際に使用するドメインを [ドメイン] ボックスで指定します。
[セキュリティと信頼] をクリックし、[自動的にセキュリティ レベルを設定する] チェック ボックスをオフにして、[ドメイン] をクリックします。
実行時にデバッグする
InfoPath フォーム テンプレートを Microsoft Visual Studio 2005 Tools for the 2007 Microsoft Office System または Visual Studio 2008 と Visual Studio Tools for Office で開発している場合は、次の手順に従って、フォーム テンプレートを実行時にデバッグすることができます。
InfoPath プロジェクトを実行時にデバッグするには
「[方法] InfoPath プロジェクトを展開する方法」の説明に従って、Visual Studio でフォーム テンプレート プロジェクトを開き、コードにブレークポイントを 1 つ以上設定し、フォーム テンプレートをコンパイルして展開します。
InfoPath で、フォーム テンプレートを編集モードで開きます。
Visual Studio で、[ツール] メニューの [プロセスにアタッチ] をクリックします。
[選択可能なプロセス] の一覧で INFOPATH.EXE を選択し、[アタッチ] をクリックします。
ブレークポイントが見つかるまで InfoPath でフォームを操作し、ブレークポイントが見つかったら Visual Studio のデバッグ ツールを使用します。