このチュートリアルでは、Visual Studio Team System Database Edition の T-SQL エディタを使用して簡単な Transact-SQL (T-SQL) スクリプトを作成し、Northwind サンプル データベースに対して実行します。 このチュートリアルでは、次のタスクについて説明します。
Transact-SQL エディタ セッションを開く。
Northwind サンプル データベースに接続する。
クエリを 1 つ実行して、接続が正常に動作しているか確認する。
データベースから切断して、オフラインで作業する。
スクリプトを更新して、複数の T-SQL ステートメントを追加する。
スクリプトの T-SQL 構文を検証して、エラーを識別し解決する。
スクリプトを実行し、返される結果を確認する。
スクリプトを保存する。
前提条件
ローカル コンピュータ上の Microsoft SQL Server 2000 または Microsoft SQL Server 2005 のインスタンスに、Northwind サンプル データベースをインストールしておく必要があります。
Transact-SQL エディタ セッションを開くには
[データ] メニューの [T-SQL エディタ] をポイントし、[新しいクエリ接続] をクリックします。
Transact-SQL エディタが表示され、エディタ上に [データベースへの接続] ダイアログ ボックスが表示されます。
次に、情報を指定して Northwind データベースに接続します。
Northwind データベースに接続するには
Northwind データベースへの接続を既に定義している場合は、[接続文字列] の一覧で接続をクリックし、手順 6. に進みます。
Northwind データベースに対する接続文字列をまだ定義していない場合は、[新しい接続] をクリックします。
[接続のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
「(local)」と入力するか、この名前をクリックして、データベース サーバーを指定します。
[Windows 認証を使用する] をクリックして、サーバーに接続するときに使用する認証方法を指定します。
[データベース名の選択または入力] ボックスに、「Northwind」と入力するか、この名前をクリックし、[OK] をクリックします。
[接続のプロパティ] ダイアログ ボックスが閉じ、[データベースへの接続] ダイアログ ボックスに戻ります。
データベース接続に関する選択を確認し、[OK] をクリックします。
[データベースへの接続] ダイアログ ボックスが閉じ、Northwind データベースへの接続で Transact-SQL エディタが使用できるようになります。
次に、簡単な SELECT ステートメントを実行して接続を検証します。
接続を検証するには
Transact-SQL エディタで「SELECT * FROM [dbo].[Suppliers]」と入力します。
[データ] メニューの [T-SQL エディタ] をポイントし、[SQL の実行] をクリックします。
結果ペインが表示され、クエリの結果がグリッドに表示されます。
次に、データベース サーバーから切断し、オフラインで作業します。
サーバーから切断しオフラインで作業するには
[データ] メニューの [T-SQL エディタ] をポイントし、[接続] をポイントします。次に、[切断] をクリックします。
エディタ セッションがサーバーから切断されます。 ウィンドウのタイトルが [SQLQuery_N.sql - 切断] に変わります (N は連続する番号)。 切断状態で作業中であることがプロパティ ブラウザに反映されます。
次に、T-SQL スクリプトを変更して複数のステートメントを含めます。
T-SQL スクリプトにステートメントを追加するには
T-SQL エディタで、前の手順で追加した SELECT ステートメントを削除します。
エディタで次のように入力します。
EXECUTE [dbo].[SalesByCategory] 'Beverages', '1997' GO EXE [dbo].[Ten Most Expensive Products] GO
重要 :
このステートメントには構文エラーが含まれていますが、これは次の手順で検証方法を説明するためです。
次に、スクリプトの構文を検証します。
スクリプトの構文を検証するには
データベースに再接続するには、[データ] メニューの [T-SQL エディタ] をポイントし、[接続] をポイントします。次に、[接続] をクリックします。
サーバー、認証、およびデータベース情報を示す、[接続のプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。 ダイアログ ボックスに、前の手順の接続で使用した値が表示されます。
[OK] をクリックして、同じデータベース、同じサーバーに再接続します。
[データ] メニューの [T-SQL エディタ] をポイントし、[SQL 構文の検証] をクリックします。
結果ペインが表示され、[メッセージ] タブが表示されます。 入力したスクリプトにはエラーが含まれているので (EXEC または EXECUTE ではなく EXE)、次のエラーが [メッセージ] タブに表示されます。Msg 170, Level 15, State 1, Line 1
Line 1: Incorrect syntax near '.'."
2 番目のステートメントを次のように修正します。
EXECUTE [dbo].[Ten Most Expensive Products]
[データ] メニューの [T-SQL エディタ] をポイントし、[SQL 構文の検証] をクリックして、スクリプトを再検証します。
[メッセージ] タブに "SQL 構文が有効です。" と表示されます。
次に、データベースに再接続し、スクリプトを実行し、結果を確認します。
スクリプトを実行し結果を確認するには
[データ] メニューの [T-SQL エディタ] をポイントし、[SQL の実行] をクリックして、スクリプトを実行します。
2 つのステートメントの結果が結果ペインに表示されます。 既定では、結果はグリッドに表示されます。 両方の結果セットを表示できない場合は、結果ペインの右端の垂直スクロール バーを使用するか、分割バーを使用して結果ペインのサイズを変更します。
SalesByCategory ストアド プロシージャが 12 行を返し、Ten Most Expensive Products ストアド プロシージャが 10 行を返します。
[メッセージ] タブをクリックして、実行された各ステートメントについて、サーバーが返したメッセージを表示します。 この場合、次のメッセージが表示されます。
(12 row(s) affected)
(10 row(s) affected)
[クライアント統計] タブをクリックして、スクリプトの実行ごとの情報を表示します。 スクリプトを実行するごとに、1 列が表示されます。
[データ] メニューの [T-SQL エディタ] をポイントし、[SQL の実行] をクリックして、スクリプトをもう一度実行します。
[クライアント統計] タブをもう一度クリックして、再表示します。
2 回目の実行に関する 2 番目の列が表示され、平均列がそれに応じて更新されます。
最後の手順では、スクリプトを保存します。
スクリプトをディスクに保存するには
[ファイル] メニューの [SQLQuery_N.sql の保存] をクリックします (N は順序番号です)。
スクリプトのパスとファイル名を指定できる、[名前を付けてファイルを保存] ダイアログ ボックスが表示されます。
[ファイル名] ボックスに、「Northwind_Sales.sql」と入力します。
[保存] をクリックして、スクリプトをディスクに保存します。
スクリプトがディスクに保存されます。 ウィンドウ タイトルが更新され新しい名前が表示されます。この名前は、ウィンドウ タブのツール ヒントにも表示されます。
参照
処理手順
その他の技術情報
Transact-SQL エディタでのスクリプトの分析と実行