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高可用性ソリューション (SQL Server)

このトピックでは、サーバーまたはデータベースの可用性を向上させる SQL Server の高可用性ソリューションをいくつか紹介します。 高可用性ソリューションは、ハードウェアまたはソフトウェアの障害の影響をマスクし、アプリケーションの可用性を維持して、ユーザーに対して認識されるダウンタイムを最小限に抑えます。

特定の高可用性ソリューションをサポートする SQL Server のエディションについては、「 SQL Server 2014 の各エディションでサポートされる機能」の「高可用性 (AlwaysOn)」セクションを参照してください。
(#おすすめの解決策)

SQL Server High-Availability ソリューションの概要

SQL Server には、サーバーまたはデータベースの高可用性を作成するためのオプションがいくつか用意されています。 高可用性オプションには、次のものがあります。

AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンス
AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンスは、SQL Server AlwaysOn オファリングの一環として、Windows Server フェールオーバー クラスタリング (WSFC) 機能を利用して、サーバー インスタンス レベルの フェールオーバー クラスター インスタンス (FCI) の冗長性を通じてローカルの高可用性を提供します。 FCI は、Windows Server フェールオーバー クラスタリング (WSFC) ノード全体にインストールされ、場合によっては複数のサブネットにまたがってインストールされる SQL Server の単一インスタンスです。 ネットワーク上では、FCI は単一のコンピューターで実行されている SQL Server のインスタンスのように見えますが、現在のノードが使用できなくなった場合、FCI は WSFC ノード間でフェールオーバーを提供します。

詳細については、「 AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンス (SQL Server)」を参照してください。

オールウェイズオン可用性グループ

Always On 可用性グループは、SQL Server 2012 で導入されたエンタープライズ レベルの高可用性およびディザスター リカバリー ソリューションであり、1 つ以上のユーザー データベースの可用性を最大限に高めることができます。 Always On 可用性グループでは、SQL Server インスタンスが Windows Server フェールオーバー クラスタリング (WSFC) ノード上に存在する必要があります。 詳細については、「 AlwaysOn 可用性グループ (SQL Server)」を参照してください。

FCI は Always On 可用性グループを利用して、データベース レベルでリモート ディザスター リカバリーを提供できます。 詳細については、「 フェールオーバー クラスタリングと AlwaysOn 可用性グループ (SQL Server)」を参照してください。

データベース ミラーリング

この機能は、今後のバージョンの Microsoft SQL Server で削除される予定です。 新しい開発作業ではこの機能を使用しないでください。現在この機能を使用しているアプリケーションを変更することを計画してください。 代わりに Always On 可用性グループを使用することをお勧めします。

データベース ミラーリングは、ほぼ瞬時のフェールオーバーをサポートすることで、データベースの可用性を向上させるソリューションです。 データベース ミラーリングを使用して、プリンシパル データベースと呼ばれる対応する実稼働データベースの単一スタンバイ データベース ( ミラーデータベース) を維持できます。 詳細については、「 データベース ミラーリング (SQL Server)」を参照してください。

ログ配布
Always On 可用性グループやデータベース ミラーリングと同様に、ログ配布はデータベース レベルで動作します。 ログ配布を使用すると、プライマリ データベースと呼ばれる単一の運用データベースに対して、1 つ以上のウォーム スタンバイ データベース ( セカンダリデータベースと呼ばれます) を維持できます。 ログ配布の詳細については、「 ログ配布について (SQL Server)」を参照してください。

SQL Server を使用してデータを保護するための推奨ソリューション

SQL Server 環境のデータ保護を提供するための推奨事項は次のとおりです。

  • サード パーティの共有ディスク ソリューション (SAN) によるデータ保護には、AlwaysOn フェールオーバー クラスター インスタンスを使用することをお勧めします。

  • SQL Server を使用したデータ保護には、Always On 可用性グループを使用することをお勧めします。

    Always On 可用性グループをサポートしていない SQL Server のエディションを実行している場合は、ログ配布をお勧めします。 SQL Server で Always On 可用性グループをサポートするエディションについては、 SQL Server 2014 の各エディションでサポートされる機能の「高可用性 (AlwaysOn)」セクションを参照してください。

こちらもご覧ください

Windows Server フェールオーバー クラスタリング (WSFC) と SQL Server
データベース ミラーリング: 相互運用性と共存 (SQL Server)
SQL Server 2016 データベース エンジンの非推奨機能