ファイル接続マネージャーを使用すると、パッケージで既存のファイルやフォルダーを参照したり、実行時にファイルやフォルダーを作成できます。 たとえば、Excel ファイルを参照できます。 Microsoft SQL Server Integration Services の特定のコンポーネントでは、ファイルの情報を使用して作業が実行されます。 たとえば、SQL 実行タスクでは、そのタスクで実行する SQL ステートメントが含まれるファイルを参照できます。 他のコンポーネントは、ファイルに対する操作を実行します。 たとえば、ファイル システム タスクは新しい場所にコピーするファイルを参照できます。
ファイル接続マネージャーの使用法の種類
ファイル接続マネージャーの FileUsageType
プロパティは、ファイル接続の使用方法を指定します。 ファイル接続マネージャーでは、ファイルの作成、フォルダーの作成、既存のファイルの使用、または既存のフォルダーの使用を実行できます。
次の表に、 FileUsageType
の値を示します。
価値 | 説明 |
---|---|
0 |
ファイル接続マネージャーは、既存のファイルを使用します。 |
1 |
ファイル接続マネージャーは、ファイルを作成します。 |
2 |
ファイル接続マネージャーは、既存のフォルダーを使用します。 |
3 |
ファイル接続マネージャーは、フォルダーを作成します。 |
複数のファイルまたはフォルダーの接続
ファイル接続マネージャーが参照できるファイルまたはフォルダーは、1 つのみです。 複数のファイルまたはフォルダーを参照するには、ファイル接続マネージャーではなく、複数ファイル接続マネージャーを使用します。 詳細については、「 複数ファイル接続マネージャー」を参照してください。
ファイル接続マネージャーの構成
ファイル接続マネージャーをパッケージに追加すると、Integration Services によって、実行時にファイル接続に解決される接続マネージャーが作成され、ファイル接続プロパティが設定され、ファイル接続がパッケージの Connections
コレクションに追加されます。
接続マネージャーの ConnectionManagerType
プロパティは、FILE
に設定されます。
ファイル接続マネージャーは、次の方法で構成できます。
使用法の種類を指定します。
ファイルまたはフォルダーを指定します。
ファイル接続マネージャーの ConnectionString プロパティは、 SQL Server Data Tools (SSDT)の [プロパティ] ウィンドウで式を指定することで設定できます。 ただし、式を使用してファイルまたはフォルダーを指定するときの検証エラーを防ぐため、 [ファイル接続マネージャー エディター] で、 [ファイル]/[フォルダー] に、ファイル パスまたはフォルダー パスを追加してください。
プロパティを設定するには SSIS デザイナーから行うか、またはプログラムによって設定します。
SSIS デザイナーで設定できるプロパティの詳細については、「 [ファイル接続マネージャー エディター] ダイアログ ボックス」を参照してください。
プログラムによる接続マネージャーの構成については、「 ConnectionManager 」と「 プログラムによる接続の追加に設定されます。