SQL Server では、専用管理者接続 (DAC) が提供されます。 DAC を使用すると、管理者は実行中のサーバーにアクセスして診断関数や Transact-SQL ステートメントを実行したり、サーバーがロックまたは異常な状態で実行されていて、SQL Server データベース エンジン接続に応答していない場合でも、サーバーの問題のトラブルシューティングを行うことができます。 既定では、DAC はサーバー上のクライアントからのみ使用できます。 リモート コンピューター上のクライアント アプリケーションで DAC を使用できるようにするには、sp_configureのリモート管理者接続オプションを使用します。
既定では、DAC はループバック IP アドレス (127.0.0.1)、ポート 1434 だけをリッスンします。 TCP ポート 1434 を使用できない場合、データベース エンジンの起動時に TCP ポートが動的に割り当てられます。 複数の SQL Server インスタンスがコンピューターにインストールされている場合、TCP ポート番号についてはエラー ログを確認してください。
次の表は、remote admin connections オプションの使用可能な値の一覧です。
価値 | 説明 |
---|---|
0 | DAC を使用してローカル接続のみが許可されていることを示します。 |
1 | DAC を使用してリモート接続が許可されていることを示します。 |
例
次の例では、リモート コンピューターから DAC を有効にします。
sp_configure 'remote admin connections', 1;
GO
RECONFIGURE;
GO