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PowerPivot データ アクセス

このトピックでは、SharePoint ライブラリに発行された PowerPivot ブックからデータを取得する方法について説明します。

PowerPivot データは Excel ブック内に格納されます。 接続文字列 (connection string) は、SharePoint サイト上のワークブックの URL です。

PowerPivot データは、ピボットテーブルとピボットグラフの背後にあるデータとして、それを含むブックで最もよく使用されます。 または、PowerPivot データを外部データ ソースとして使用することもできます。ブック、ダッシュボード、レポートが SharePoint の別の Excel (.xlsx) ファイルに接続され、その後使用するためにデータが取得されます。 通常、PowerPivot データを使用するクライアント ツールは、Excel、Power View、その他の Reporting Services レポート、および PerformancePoint です。

デスクトップでは、PowerPivot アドインは AMO と ADOMD.NET を使用して、クライアント ワークスペース内の PowerPivot データの作成、処理、クエリを実行します。

SharePoint ファームでは、Excel Services はローカルの MSOLAP OLE DB プロバイダーを使用して PowerPivot データに接続します。 プロバイダーは、ファーム内の PowerPivot for SharePoint サーバーに接続要求を送信します。 そのサーバーはデータを読み込み、クエリを実行して、結果セットを返します。

SharePoint での PowerPivot データのクエリ

SharePoint ライブラリから PowerPivot ブックを表示すると、ブック内にある PowerPivot データがファーム内の Analysis Services サーバー インスタンスで個別に検出、抽出、および処理されますが、Excel Services はプレゼンテーション レイヤーをレンダリングします。 完全に処理されたブックは、ブラウザー ウィンドウまたは PowerPivot アドインを持つ Excel 2010 デスクトップ アプリケーションで表示できます。

次の図は、クエリ処理の要求がファーム内でどのように移動するかを示しています。 PowerPivot データは Excel 2010 ブックの一部であるため、ユーザーが SharePoint ライブラリから Excel ブックを開き、PowerPivot データを含むピボットテーブルまたはピボットグラフを操作すると、クエリ処理の要求が発生します。

GMNI_DataProcReq

Excel Services と PowerPivot for SharePoint コンポーネントは、同じブック (.xlsx) ファイルのさまざまな部分を処理します。 Excel Services は PowerPivot データを検出し、ファーム内の PowerPivot サーバーからの処理を要求します。 PowerPivot サーバーは Analysis Services サービス インスタンスに要求を割り当てます。このインスタンスは、コンテンツ ライブラリ内のブックからデータを抽出し、データを読み込みます。 メモリに格納されているデータは、レンダリングされたブックにマージされ、ブラウザー ウィンドウでプレゼンテーションするために Excel Web Access に返されます。

PowerPivot ブック内のすべてのデータが PowerPivot for SharePoint によって処理されるわけではありません。 Excel Services は、ワークシート内のテーブルとセル データを処理します。 PowerPivot データに対して実行されるピボットテーブル、ピボットグラフ、スライサーのみが、PowerPivot for SharePoint によって処理されます。

こちらもご覧ください

Analysis Services への接続
表形式モデルのデータ アクセス