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パーティションの書き戻しを設定する

メジャー グループを書き込み可能にすると、エンド ユーザーはキューブ データを参照中に変更できます。ここで、変更はキューブ データまたはソース データではなく、書き戻しテーブルと呼ばれる別のテーブルに保存されます。 書き込みが有効なパーティションを参照するエンド ユーザーは、そのパーティションの書き戻しテーブル内のすべての変更の正味の効果を確認します。

書き戻しデータを参照または削除できます。 書き戻しデータをパーティションに変換することもできます。 書き込み可能なパーティションでは、キューブ ロールを使用して、ユーザーとユーザーのグループに読み取り/書き込みアクセス権を付与したり、パーティション内の特定のセルまたはセル グループへのアクセスを制限したりできます。

書き戻しの簡単なビデオの概要については、「 Excel 2010 Analysis Services への書き戻し」を参照してください。 この機能の詳細な探索については、このブログの投稿シリーズ「Analysis Services を使用した 書き戻しアプリケーションの構築 (ブログ)」を参照してください。

書き戻しは、SQL Server リレーショナル データベースとデータ マートでのみサポートされ、Analysis Services 多次元モデルでのみサポートされます。

パーティションを書き込み可能にする方法

SQL Server Data Tools または SQL Server Management Studio のキューブ デザイナーでパーティション自体を書き込み可能にすることで、パーティションのメジャー グループを書き込み可能にすることができます。

  • キューブ デザイナーの [パーティション] タブで、パーティションを右クリックし 、[書き戻し設定] を選択します。

  • Management Studio でデータベース | キューブ | メジャー グループを展開して、書き戻し を右クリックし、書き戻しを有効にする を選択します。

書き戻しは、SUM 集計を用いる尺度にのみ対応しています。 AdventureWorks サンプル データベースでは、Sales Targets メジャー グループを使用して書き戻し動作をテストできます。

パーティションを書き込み可能にする場合は、書き戻しテーブルを格納するためのテーブル名とデータ ソースを指定します。 メジャー グループに対する後続の変更は、この表に記録されます。

パーティション内の書き戻しデータを参照する

キューブの書き戻しテーブルの内容は、[ データの参照 ] ダイアログ ボックスで参照できます。このテーブルにアクセスするには、キューブ デザイナーの [ パーティション ] タブで書き込みが有効なパーティションを右クリックします。

書き戻しデータを削除するか、書き戻しを無効にする

書き戻しデータを削除すると、書き戻しキャッシュがクリアされます。データが削除されるとすぐに、クリーン スレートに対して追加の書き戻し作業が実行されます。 キューブ パーティションのライトバックを無効にすると、そのパーティションのライトバックがオフになります。

書き戻しデータをパーティションに変換する

パーティションの書き戻しテーブル内のデータをパーティションに変換できます。 この手順により、書き戻しテーブルが新しいパーティションのファクト テーブルになります。

注意事項

パーティションを誤って使用すると、キューブ データが不正確になることがあります。 詳細については、「 ローカル パーティションの作成と管理 (Analysis Services)」を参照してください。

書き戻しデータ テーブルをパーティションに変換すると、パーティションの書き込みも無効になります。 パーティションのセルに対するすべての無制限の読み取り/書き込みポリシーと読み取り/書き込みアクセス許可は無効になり、エンド ユーザーは表示されるキューブ データを変更できません。 (無制限の読み取り/書き込みポリシーが無効になっているエンド ユーザーまたは読み取り/書き込みアクセス許可が無効になっているエンド ユーザーは、キューブを参照できます)。読み取りアクセス許可と読み取りコンティンデント アクセス許可は影響を受けません。

書き戻しデータをパーティションに変換するには、[ パーティションに変換 ] ダイアログ ボックスを使用します。このダイアログ ボックスにアクセスするには、SQL Server Management Studio で書き込みが有効なパーティションの書き戻しテーブルを右クリックします。 パーティションの名前を指定し、後でパーティションの集計を設計するか、作成と同時に行うかを指定します。 パーティションを選択すると同時に集計を作成するには、既存のパーティションから集計デザインをコピーすることを選択する必要があります。 これは通常、現在の書き戻しパーティションですが、必ずしもそうであるとは限りません。 また、パーティションの作成と同時にパーティションを処理することもできます。

こちらもご覧ください

Write-Enabled パーティション
Excel 2010 のセル レベルで OLAP キューブへの書き戻しを有効にする
Analysis Services ライトバックを使用したデータ入力の有効化と安全化