データベース ディメンションは、属性と呼ばれる関連オブジェクトのコレクションであり、1 つ以上のキューブのファクト データに関する情報を提供するために使用できます。 たとえば、製品ディメンションの一般的な属性は、製品名、製品カテゴリ、製品ライン、製品サイズ、製品価格などです。 これらのオブジェクトは、データ ソース ビューの 1 つ以上のテーブル内の 1 つ以上の列にバインドされます。 既定では、これらの属性は属性階層として表示され、キューブ内のファクト データを理解するために使用できます。 属性は、キューブ内のデータを参照するときにユーザーを支援するナビゲーション パスを提供するユーザー定義階層に編成できます。
キューブには、ユーザーがファクト データの分析に基づくすべてのディメンションが含まれます。 キューブ内のデータベース ディメンションのインスタンスはキューブ ディメンションと呼ばれ、キューブ内の 1 つ以上のメジャー グループに関連付けられます。 データベース ディメンションは、キューブ内で複数回使用できます。 たとえば、ファクト テーブルには複数の時間関連ファクトを含めることができます。また、時間関連の各ファクトの分析に役立つ個別のキューブ ディメンションを定義できます。 ただし、存在する必要がある時間関連のデータベース ディメンションは 1 つだけです。つまり、時間に基づいて複数のキューブ ディメンションをサポートするために必要な時間関連のリレーショナル データベース テーブルは 1 つだけです。
注
ディメンション設計に関連するパフォーマンスの問題については、 SQL Server 2008 R2 Analysis Services パフォーマンス ガイドを参照してください。
ディメンション、属性、階層の定義
データベースとキューブのディメンション、属性、階層を定義する最も簡単な方法は、キューブ ウィザードを使用してキューブを定義すると同時にディメンションを作成することです。 キューブ ウィザードは、ウィザードによって識別されるデータ ソース ビュー内のディメンション テーブルに基づいて、またはキューブで使用するために指定したディメンションを作成します。 次に、ウィザードによってデータベース ディメンションが作成され、新しいキューブに追加され、キューブ ディメンションが作成されます。
キューブを作成するときに、データベースに既に存在するディメンションを新しいキューブに追加することもできます。 これらのディメンションは、以前に別のキューブまたはディメンション ウィザードで定義されている場合があります。 データベース ディメンションが定義されたら、ディメンション デザイナーでデータベース ディメンションを変更および構成できます。 キューブ デザイナーでは、キューブ ディメンションを限られた範囲にカスタマイズすることもできます。
注
また、XMLA または分析管理オブジェクト (AMO) を使用して、ディメンション、属性、階層をプログラムで設計および構成することもできます。 詳細については、「 Analysis Services スクリプト言語 (ASSL) リファレンス と Analysis Management オブジェクトを使用した開発 (AMO)」を参照してください。
このセクションにて
次の表では、このセクションのトピックについて説明します。
データベース ディメンションの定義
ディメンション デザイナーを使用してデータベース ディメンションを変更および構成する方法について説明します。
ディメンション属性プロパティリファレンス
ディメンション デザイナーを使用してデータベース ディメンション属性を定義、変更、および構成する方法について説明します。
属性リレーションシップの定義
ディメンション デザイナーを使用して属性リレーションシップを定義、変更、および構成する方法について説明します。
User-Defined 階層の作成
ディメンション デザイナーを使用して、ディメンション属性のユーザー定義階層を定義、変更、および構成する方法について説明します。
ビジネス インテリジェンス ウィザードを使用してディメンションを拡張する
ビジネス インテリジェンス ウィザードを使用してデータベース ディメンションを拡張する方法について説明します。