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Analysis Services インスタンスのサーバー モードを決定する

Analysis Services は、多次元およびデータ マイニング (既定)、PowerPivot for SharePoint、および表形式の 3 つのサーバー モードのいずれかでインストールできます。 Analysis Services インスタンスのサーバー モードは、サーバーをインストールするためのオプションを選択するときに、セットアップ中に決定されます。

サーバー モードによって、作成してデプロイするソリューションの種類が決まります。 サーバー ソフトウェアをインストールしておらず、サーバーがインストールされたモードを知りたい場合は、このトピックの情報を使用してモードを確認できます。 特定のモードでの機能の可用性の詳細については、「 表形式ソリューションと多次元ソリューション (SSAS) の比較」を参照してください。

インストールしたサーバー モードを使用しない場合は、目的のモードを選択して、ソフトウェアをアンインストールしてから再インストールする必要があります。 または、Analysis Services の追加インスタンスを同じコンピューターにインストールして、異なるモードを実行する複数のインスタンスを作成することもできます。

オブジェクト エクスプローラーのサーバー アイコン

サーバー モードを決定する最も簡単な方法は、SQL Server Management Studio でサーバーに接続し、オブジェクト エクスプローラーのサーバー名の横にあるアイコンをメモすることです。 次の図は、多次元、表形式、および PowerPivot モードで展開された Analysis Services の 3 つのインスタンスを示しています。

各サーバー モードのオブジェクト エクスプローラー アイコン ()

MSMDSRV.INI ファイルの DeploymentMode プロパティを表示する。

または、すべての Analysis Services インスタンスに含まれる msmdsrv.ini ファイルの DeploymentMode プロパティを確認することもできます。 このプロパティの値は、サーバー モードを識別します。 有効な値は、0 (多次元)、1 (SharePoint)、または 2 (表形式) です。 msmdsrv.ini ファイルを開くには、Analysis Services 管理者 (つまり、サーバー ロールのメンバー) である必要があります。 このファイルには構造化 XML が含まれています。 メモ帳または別のテキスト エディターを使用して、ファイルを表示できます。

注意事項

DeploymentMode プロパティの値は変更しないでください。 サーバーのインストール後にプロパティを手動で変更することはサポートされていません。

DeploymentMode プロパティについて

DeploymentMode プロパティは、Analysis Services サーバー インスタンスの操作コンテキストを決定します。 このプロパティは、ダイアログ ボックス、メッセージ、ドキュメントでは "サーバー モード" と呼ばれます。 このプロパティは、Analysis Services のインストール方法に基づいてセットアップによって初期化されます。 このプロパティは、常に Setup で指定された値を使用して、内部のみと見なす必要があります。

このプロパティの有効な値は次のとおりです。

価値 説明
0 これが既定値です。 MOLAP、HOLAP、ROLAP ストレージを使用する多次元データベースのサービスに使用される多次元モードと、データ マイニング モデルを指定します。
1 PowerPivot for SharePoint 展開の一部としてインストールされた Analysis Services インスタンスを指定します。 PowerPivot for SharePoint インストールの一部である Analysis Services インスタンスの展開モード プロパティは変更しないでください。 モードを変更した場合、PowerPivot データはサーバー上で実行されなくなります。
2 メモリ内ストレージまたは DirectQuery ストレージを使用するテーブル モデル データベースをホストするために使用される表形式モードを指定します。

各モードは互いに排他的です。 表形式モード用に構成されたサーバーは、キューブとディメンションを含む Analysis Services データベースを実行できません。 基になるコンピューター ハードウェアでサポートできる場合は、同じコンピューターに Analysis Services の複数のインスタンスをインストールし、異なる展開モードを使用するように各インスタンスを構成できます。 Analysis Services はリソースを集中的に使用するアプリケーションであることを忘れないでください。 複数のインスタンスを同じシステムにデプロイすることは、ハイエンド サーバーにのみ推奨されます。

こちらもご覧ください

表形式モードでの Analysis Services のインストール
Analysis Services を多次元およびデータ マイニング モードでインストールする
PowerPivot for SharePoint 2010 のインストール
Analysis Services への接続
テーブル モデル ソリューション (SSAS テーブル)
多次元モデル ソリューション (SSAS)
マイニング モデル (Analysis Services - データ マイニング)