<trace> の <listeners> の <clear> 要素

2011-08-09

トレースの Listeners コレクションを削除します。

<clear/>

属性および要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

なし。

子要素

なし。

親要素

要素	説明
configuration	共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。
system.diagnostics	メッセージを収集、格納、およびルーティングするトレースリスナーとトレーススイッチを設定するレベルを指定します。
trace	トレースメッセージを収集、格納、およびルーティングするリスナーを保持します。
listeners	メッセージを収集、格納、およびルーティングするリスナーを保持します。リスナーは、トレース出力を適切なターゲットに転送します。

解説

<clear> 要素は、トレースの Listeners コレクションからすべてのリスナーを削除します。 <add> 要素を使用する前に、<clear> 要素を使用すると、コレクション内に他にアクティブなリスナーがないことを確認できます。

Trace.Listeners プロパティ (System.Diagnostics.Trace.Listeners.Clear()) で Clear メソッドを呼び出すことにより、プログラムで Listeners コレクションを削除できます。

この要素は、マシン構成ファイル (Machine.config) およびアプリケーション構成ファイルで使用できます。

メモ
<clear> 要素は、Listeners コレクションから DefaultTraceListener を削除することで、Debug.Assert、Trace.Assert、Debug.Fail、および Trace.Fail の各メソッドの動作を変更します。Assert メソッドまたは Fail メソッドを呼び出すと、通常はメッセージボックスが表示されます。ただし、Listeners コレクションに DefaultTraceListener がない場合は、メッセージボックスが表示されません。

<clear> 要素は、Listeners コレクションから DefaultTraceListener を削除することで、Debug.Assert、Trace.Assert、Debug.Fail、および Trace.Fail の各メソッドの動作を変更します。Assert メソッドまたは Fail メソッドを呼び出すと、通常はメッセージボックスが表示されます。ただし、Listeners コレクションに DefaultTraceListener がない場合は、メッセージボックスが表示されません。

使用例

<add> 要素を使用してリスナー console をトレースの Listeners コレクションに追加する前に、<clear> 要素を使用する方法を次の例に示します。

<configuration>
  <system.diagnostics>
    <trace autoflush="false" indentsize="4">
      <listeners>
        <clear/>
        <add name="console" 
          type="System.Diagnostics.ConsoleTraceListener" >
          <filter type="System.Diagnostics.EventTypeFilter" 
            initializeData="Error" />
        </add>
      </listeners>
    </trace>
  </system.diagnostics>
</configuration>