更新 : 2011 年 4 月
Windows Presentation Foundation (WPF) では、TextBox、RichTextBox、および FlowDocument のすべてのコントロールにドラッグ アンド ドロップの機能が組み込まれています。 この組み込み機能により、コントロール内およびコントロール間でのテキストのドラッグ アンド ドロップが有効になります。 ただし、コントロールでファイルをドロップしても、そのファイルを開くことはできません。 また、これらのコントロールは、ドラッグ アンド ドロップ イベントを処理済みとしてマークします。 したがって、既定では、独自のイベント ハンドラーを追加して、ドロップしたファイルを開く機能を設定することはできません。
これらのコントロールでドラッグ アンド ドロップ イベントに関するその他の処理ができるようにするには、AddHandler メソッドを使用して、ドラッグ アンド ドロップ イベント用のイベント ハンドラーを追加します。 イベント ルート上の他の要素により既に処理済みとしてマークされているルーティング イベントに対し、指定したハンドラーが呼び出されるようにするには、handledEventsToo パラメーターを true に設定します。
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ドラッグ アンド ドロップ イベントのプレビュー バージョンを処理し、プレビュー イベントを処理済みとしてマークすることにより、TextBox、RichTextBox、および FlowDocument に組み込まれたドラッグ アンド ドロップの機能を置き換えることができます。ただし、この操作により組み込みのドラッグ アンド ドロップ機能が無効になるので、この操作はお勧めできません。 |
使用例
次の例は、RichTextBox で DragOver イベントおよび Drop イベント用のハンドラーを追加する方法を示します。 この例では、AddHandler メソッドを使用し、handledEventsToo パラメーターを true に設定することにより、RichTextBox がこれらのイベントを処理済みとしてマークした場合でも、イベント ハンドラーが呼び出されるようにします。 イベント ハンドラーのコードにより、RichTextBox でドロップしたテキスト ファイルを開く機能が加わります。
この例をテストするには、テキスト ファイルまたはリッチ テキスト形式 (RTF) のファイルを、Windows エクスプローラーから RichTextBox にドラッグします。 ファイルが RichTextBox で開きます。 ファイルをドロップする前に Shift キーを押すと、そのファイルはプレーンテキストとして開きます。
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2011 年 4 月 |
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