このサンプルでは、ConfigurationChannelFactory の使用方法を示します。ConfigurationChannelFactory により、WCF クライアント構成の集中管理が可能になります。これは、アプリケーション ドメインによる読み込みの後に構成が選択または変更される場合にも役立ちます。
使用例
ConfigurationChannelFactory
説明
このサンプルでは、既定のアプリケーション構成ファイルを使用することなく、ConfigurationChannelFactory を使用して、クライアント アプリケーションに特定の構成ファイルを追加する方法を示します。
このサンプルは、2 つのプロジェクトで構成されます。最初のプロジェクトは、クライアントから送信されるメッセージに応答するために実行される単純なサービスです。2 番目のプロジェクトは、Test.config 構成ファイルの ExeConfigurationFileMap を使用して、2 つの ConfigurationChannelFactory オブジェクトを作成し、サービスとの通信にそれらのオブジェクトを使用するクライアント アプリケーションです。どちらのクライアントも Test.config で指定された構成を使用してサービスと通信します。
次のコードでは、カスタム構成ファイルをクライアント アプリケーションに追加します。
ExeConfigurationFileMap fileMap = new ExeConfigurationFileMap();
fileMap.ExeConfigFilename = "Test.config";
Configuration newConfiguration = ConfigurationManager.OpenMappedExeConfiguration(fileMap, ConfigurationUserLevel.None);
ConfigurationChannelFactory<ICalculatorChannel> factory1 = new ConfigurationChannelFactory<ICalculatorChannel>("endpoint1", newConfiguration, new EndpointAddress("https://localhost:8000/servicemodelsamples/service"));
ICalculatorChannel client1 = factory1.CreateChannel();
サンプルを設定、ビルド、および実行するには
Visual Studio 2010 を管理者権限で開きます。
ConfigurationChannelFactory ソリューション (2 つのプロジェクト) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[共通プロパティ] で、[スタートアップ プロジェクト] をクリックし、[マルチ スタートアップ プロジェクト] をクリックします。
Service プロジェクトを一覧の先頭に移動し、[アクション] を [開始] に設定します。次に、Client プロジェクトを Service プロジェクトの後ろに移動し、同様に [アクション] を [開始] に設定して、Client プロジェクトが Service プロジェクトの後に実行されるようにします。
[OK] をクリックし、F5 キーを押して (または Ctrl キーを押しながら F5 キーを押して) サンプルを実行します。
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<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples
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<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples\WCF\Basic\Services\ConfigurationChannelFactory
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