このトピックの内容は、Windows Workflow Foundation 4 に該当します。
このサンプルでは、SQL データベースに追跡レコードを書き込むカスタム SQL 追跡要素を作成する方法を示します。Windows Workflow Foundation (WF) には、ワークフロー インスタンスの実行を視覚的に示すワークフロー追跡が用意されています。追跡ランタイムでは、ワークフローの実行中にワークフロー追跡レコードが出力されます。ワークフロー追跡詳細情報、「ワークフロー追跡とトレース」を参照してください。
このサンプルを使用するには
SQL Server 2008、SQL Server 2008 Express、またはそれ以降のバージョンがインストールされていることを確認します。サンプルと共にパッケージ化されているスクリプトは、SQL Express インスタンスをローカル コンピューターで使用していることが前提になります。別のインスタンスがある場合は、データベース関連のスクリプトを変更してからサンプルを実行してください。
Scripts ディレクトリ (\WF\Basic\Tracking\SqlTracking\CS\Scripts) 内で Trackingsetup.cmd を実行して SQL Server 追跡データベースを作成します。これによって、TrackingSample という名前のデータベースが作成されます。
注 :
このスクリプトでは、SQL Express の既定のインスタンスにデータベースが作成されます。別のデータベース インスタンスにインストールする場合は、Trackingsetup.cmd スクリプトを編集してください。 Visual Studio 2010 で SqlTrackingSample.sln を開きます。
F6 キーを押してソリューションをビルドします。
F5 キーを押してアプリケーションを実行します。
ブラウザー ウィンドウが開き、アプリケーションのディレクトリの一覧が示されます。
ブラウザーで、StockPriceService.xamlx をクリックします。
ブラウザーに、[StockPriceService] ページが表示され、ローカル サービスの WSDL アドレスが示されます。このアドレスをコピーします。
ローカル サービスの WSDL アドレスは、https://localhost:65193/StockPriceService.xamlx?wsdl などになります。
Windows エクスプローラーで、WCF テスト クライアント (WcfTestClient.exe) を実行します。このテスト クライアントは Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE ディレクトリにあります。
WCF テスト クライアントで、[ファイル] メニューの [サービスの追加] をクリックします。テキスト ボックスにローカル サービスのアドレスを貼り付けます。[OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
WCF テスト クライアントで、[GetStockPrice] をダブルクリックします。これで、1 つのパラメーターを使用する
GetStockPrice
操作が開きます。「Contoso」という値を入力し、[呼び出し] をクリックします。出力された追跡レコードが SQL データベースに書き込まれます。追跡レコードを表示するには、SQL Management Studio で TrackingSample データベースを開き、テーブルに移動します。SQL Server Management Studio 詳細情報、「SQL Server Management Studio の概要」を参照してください。SQL Server 2008 Management Studio Express は、ここからダウンロードできます。テーブルで選択クエリを実行すると、それぞれのテーブルに格納されている追跡レコード内のデータが表示されます。
サンプルをアンインストールするには
サンプル ディレクトリ (\WF\Basic\Tracking\SqlTracking) で Trackingcleanup.cmd スクリプトを実行します。
注 :
Trackingcleanup.cmd は、ローカル コンピューターの SQL Express 内にあるデータベースを削除しようとします。別の SQL Server インスタンスを使用している場合は、Trackingcleanup.cmd を編集します。
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サンプルは、既にコンピューターにインストールされている場合があります。続行する前に、次の (既定の) ディレクトリを確認してください。
<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples
このディレクトリが存在しない場合は、「.NET Framework 4 向けの Windows Communication Foundation (WCF) および Windows Workflow Foundation (WF) のサンプル」にアクセスして、Windows Communication Foundation (WCF) および WF のサンプルをすべてダウンロードしてください。このサンプルは、次のディレクトリに格納されます。
<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples\WF\Basic\Tracking\SqlTracking
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