Human Resources Skills アプリケーションは、ADO.NET Entity Framework 上に構築されたサンプル アプリケーションです。このアプリケーションは、従業員のスキルに関する情報を管理します。このサンプル用に提供される Visual Studio のソリューションには、Windows アプリケーションと ASP.NET アプリケーションの両方に対応するプロジェクトが含まれています。ASP.NET アプリケーションでは、データ バインドに EntityDataSource コントロールを使用します。
このサンプルは、MSDN コード ギャラリーの Entity Framework ドキュメントのサンプルのサイトで入手できます。
シナリオ
人事部で、従業員のスキルに関する情報を管理する必要があるとします。Human Resources Skills アプリケーションを利用すると、従業員のスキルに関する情報を検索したり、さまざまなスキルを持つ従業員を検索することができます。
このアプリケーションでは、エンティティを使用して従業員のスキルを指定し、アソシエーションを使用してスキルを従業員に関連付けます。Skills エンティティは、スキル名および説明のプロパティを定義します。別のエンティティでは、詳細情報を示す URL を記載して、スキルの補足情報を指定します。アソシエーションによって、補足情報とそれに記述されているスキルが関連付けられます。従業員の同僚を表す参照もエンティティとして実装されています。参照は、従業員エンティティと参照エンティティの間のアソシエーションを通してアクセスされます。
言語
概念スキーマ定義言語 (CSDL)
ストア スキーマ定義言語 (SSDL)
マッピング スキーマ言語 (MSL)
C#
Entity SQL
機能
このサンプルでは、Entity Framework の次の機能を使用します。
Entity SQL クエリ
エンティティ オブジェクト データ バインド
EntityDataSource コントロール
前提条件
このサンプルを実行する前に、次のソフトウェアがインストールされていることを確認してください。
.NET Framework 4 を含む Visual Studio 2010
SQL Server 2005 または 2008 データベース エンジン
- SQL Server Management Studio (省略可能)
サンプルのビルド
サンプルをビルドするには、次の手順に従います。
Human Resources Skills サンプル アプリケーションをビルドするには
SQL Server Management Studio で、Scripts サブフォルダーに移動し、HRSkillsScriptWithData.sql Transact SQL スクリプト ファイルを開き、F5 を押してこのスクリプトを実行します。
このスクリプトによって HRSkills というデータベースが作成されます。
Visual Studio で HRSkillsWinApp ソリューション ファイルを開きます。
(省略可能) HRSkills データベースを、ローカル コンピューター上の既定のインスタンス以外の SQL Server のインスタンスに作成した場合は、HRSkillsWinApp プロジェクトの App.Config ファイル、および HRSkillsOnline プロジェクトの Web.config ファイルにある HRSkillsEntities 接続文字列でデータ ソースを変更して、適切な SQL Server インスタンスを指定します。
プロジェクトをビルドします。
サンプルの実行
Windows 版のサンプルを実行するには、次の手順に従います。
Human Resources Skills の Windows アプリケーションを実行するには
HRSkillsWinApp プロジェクトが、ソリューションのスタートアップ プロジェクトとして設定されていることを確認します。
アプリケーションを実行します。
Employees データ グリッドのいずれかの従業員名をクリックします。その従業員に関連付けられているスキルが、Skills データ グリッドに表示されます。
Skills データ グリッドのいずれかのスキルをクリックします。
スキルの簡単な説明、詳細情報への URL、および従業員参照が、Skills/References テキスト領域に表示されます。
スキル情報を表示するには、Skills/References テキスト領域のいずれかの URL をクリックし、Internet Explorer、または UNC アドレスにあるデータの種類に応じた適切なアプリケーションを起動します。
新しい従業員を追加するには、従業員の名、姓、別名、および電子メール アドレスを New Employee グループ ボックスに入力し、Submit Employee をクリックします。
新しいスキルを追加するには、Employees データ グリッドで従業員をクリックします。該当するテキスト ボックスにスキルの短縮名および説明を入力します。Submit Skill をクリックします。
スキルに対応するスキル情報を追加するには、Skills データ グリッドでスキルをクリックします。URL/UNC テキスト ボックスで、スキルについて説明する情報への URL または UNC パスを追加します。Submit Info をクリックします。
従業員参照を追加するには、Employees データ グリッドで従業員をクリックします。Add Reference グループで、参照対象の人の名、姓、肩書き、および電子メール アドレスを入力します。Submit Reference をクリックします。
従業員に関連付けられているスキルを検索するには、Search on Skills or Keywords という名前のテキスト ボックスに、スキルのキーワードをスペースで区切って入力します。Enter をクリックして検索します。キーワードに関連するスキルが、Skills データ グリッドに表示されます。Skills データ グリッドでスキルをクリックします。Employee データ グリッドで従業員が選択され、スキル情報と参照が Skills/References テキスト領域に表示されます。
注 :
検索では大文字と小文字が区別されます。
Human Resources Skills の Web アプリケーションを実行するには
HRSkillsOnline プロジェクトが、ソリューションのスタートアップ プロジェクトとして設定されていることを確認します。
アプリケーションを実行します。
Web ブラウザーが開き、すべての従業員を一覧表示するデータ グリッドが表示されます。
Employees データ グリッドのいずれかの従業員名の横にある Select をクリックします。従業員に関連付けられているスキルが Skills データ グリッドに表示され、各参照が別個のデータ グリッドに表示されます。
Skills データ グリッドのいずれかのスキルの横にある Select をクリックします。リンクの一覧が Additional Skills Info データ グリッドに表示されます。
スキル情報を表示するには、Additional Skills Info データ グリッドでいずれかの URL をクリックします。
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このサンプルは、ローカル コンピューター上の開発サーバーで実行します。Internet Information Services (IIS) でこのアプリケーションを構成する場合は、IIS のドキュメントを参照してください。 |
サンプルの削除
Human Resources Skills のサンプルを削除するには、次の手順に従います。
Human Resources Skills のサンプル Web アプリケーションを削除するには
プロジェクト ディレクトリおよびコンテンツを削除します。
SQL Server のインスタンスから HR Skills データベースを削除します。
参照
その他のリソース
ADO.NET Entity Framework
Entity Data Model
ADO.NET Entity Data Model ツール