このサンプルでは、ReceiveContext を有効にした WCF チャネルの有用性を示します。このサンプルでは、NetMSMQ チャネルを使用して 2 つの数値の積を見つけるサービスを実装します。
ReceiveContext クラスを使用すると、メッセージの内容を検査した後でも、メッセージにアクセスするか、メッセージをキューに残してさらに処理するかをアプリケーションで指定できます。このサンプルでは、クライアントがランダムな整数をトランザクション キューに送信します。ProductCalculator
サービスはメッセージを受信すると、そのメッセージの内容 (整数) を検索して、積が計算できるかどうかを確認します。サービス操作で積が計算されない場合、メッセージはキューに戻されます。このメッセージはキューをリッスンするサービスでもう一度受信できます。
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サンプルは、既にコンピューターにインストールされている場合があります。続行する前に、次の (既定の) ディレクトリを確認してください。
<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples
このディレクトリが存在しない場合は、「.NET Framework 4 向けの Windows Communication Foundation (WCF) および Windows Workflow Foundation (WF) のサンプル」にアクセスして、Windows Communication Foundation (WCF) および WF のサンプルをすべてダウンロードしてください。このサンプルは、次のディレクトリに格納されます。
<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples\WF\Basic\Binding\MSMQIntegration\ReceiveContextProductGenerator
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このサンプルを使用するには
Microsoft Message Queuing (MSMQ) がインストールされていることを確認します。
MSMQ を Windows Server 2008 にインストールします。
サーバー マネージャーで [機能] をクリックします。
[機能の概要] の右側のペインで、[機能の追加] をクリックします。
表示されたウィンドウで [メッセージ キュー] を展開します。
[メッセージ キュー サービス] を展開します。
[ディレクトリ サービス統合] を (ドメインに参加するコンピューターの場合) クリックし、[HTTP サポート] をクリックします。
[次へ] をクリックし、[インストール] をクリックします。
MSMQ を Windows Vista にインストールします。
コントロール パネルを開きます。
[プログラム] をクリックし、[プログラムと機能] の [Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。
[Microsoft Message Queue (MSMQ) Server]、[Microsoft Message Queue (MSMQ) Server Core] の順に展開して、インストールする次のメッセージ キュー機能のチェック ボックスをオンにします。
[メッセージ キュー サーバー]
[MSMQ Active Directory Domain Services Integration] (ドメインに参加するコンピューターの場合)
[MSMQ HTTP サポート]
[OK] をクリックします。
コンピューターを再起動するかを確認するメッセージが表示されたら、[OK] をクリックしてインストールを完了します。
Visual Studio 2010 がコンピューターにインストールされていることを確認します。
Visual Studio 2010 を使用して、ReceiveContextProductGenerator.sln ソリューション ファイルを開きます。
ソリューションをビルドするには、F6 キーを押します。
ソリューションを実行するには、Ctrl キーを押しながら F5 キーを押します。