このトピックの内容は、Windows Workflow Foundation 4 に該当します。
このサンプルでは、Pick アクティビティを使用する方法を示します。
Pick アクティビティでは、イベント ベースの制御モデリングを提供します。このアクティビティの動作は C# の switch ステートメントに似ています。switch ステートメントでは、その分岐のうち 1 つだけが実行されます。ただし、値に基づいて分岐が実行される switch ステートメントと異なり、Pick アクティビティでは、アクティビティの完了の状態に基づいて分岐を実行します。
このサンプルでは、指定した時間内にコンソールでユーザー名を入力するようユーザーに求めます。このサンプルの Pick アクティビティには、ユーザーが 5 秒以内にユーザー名を入力したかどうかに基づいて実行される 2 つの分岐があります。ユーザーが 5 秒以内にユーザー名を入力した場合は、カスタムの ReadLine
アクティビティを含む最初の分岐が実行されます。それ以外の場合は、Delay アクティビティを含むもう 1 つの分岐が実行されます。コンソールでユーザー名を入力すると、そのユーザー名がコンソールに出力されます。5 秒以内に入力しないと、操作はタイムアウトします。
使用例
Pick アクティビティ。
説明
このサンプルには、デザイナー ワークフローとコード化されたワークフローがあります。
デザイナー ワークフロー
このサンプルのデザイナー バージョンでは、デザイナーでワークフローを作成する方法を示します。次のファイルがあります。Program.cs: サンプル ワークフローを実行する
Main
関数が含まれています。ReadString.cs: コンソールからの入力を読み取るカスタム アクティビティです。
Sequence1.xaml: Pick を使用する、デザイナーで作成されたワークフローです。
コード化されたワークフロー
このサンプルのコード化されたバージョンでは、デザイナーでワークフローを作成する方法を示します。次のファイルがあります。Program.cs: サンプル ワークフローを実行する
Main
関数が含まれています。ReadString.cs: コンソールからの入力を読み取るカスタム アクティビティです。
このサンプルを使用するには
Visual Studio 2010 を使用して、Pick.sln ソリューション ファイルを開きます。
ソリューションをビルドするには、F6 キーを押します。
ソリューションを実行するには、F5 キーを押します。
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サンプルは、既にコンピューターにインストールされている場合があります。続行する前に、次の (既定の) ディレクトリを確認してください。
<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples
このディレクトリが存在しない場合は、「.NET Framework 4 向けの Windows Communication Foundation (WCF) および Windows Workflow Foundation (WF) のサンプル」にアクセスして、Windows Communication Foundation (WCF) および WF のサンプルをすべてダウンロードしてください。このサンプルは、次のディレクトリに格納されます。
<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples\WF\Basic\Built-InActivities\Pick
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