XAML browser applications (XBAPs) は、インターネット ゾーン アクセス許可セットに制限される部分信頼セキュリティ サンドボックス内で実行されます。 このアクセス許可セットは、Web サービス呼び出しを、XBAP アプリケーションの起点サイトに位置する Web サービスにのみ制限するものです。 ただし、Microsoft Visual Studio 2005 から XBAP をデバッグする場合、参照する Web サービスと同じ起点サイトを持つとは見なされません。 このため、XBAP が Web サービスの呼び出しを試みると、セキュリティ例外が発生します。 ただし、Microsoft Visual Studio 2005 XAML Browser Application (WPF) プロジェクトを構成することで、デバッグ時に、呼び出す Web サービスと同じ起点サイトを持つようにシミュレートできます。 これにより、XBAP は、セキュリティ例外を発生することなく、安全に Web サービスを呼び出すことができます。
Visual Studio の構成
Microsoft Visual Studio 2005 を構成して、Web サービスを呼び出す XBAP をデバッグするには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
プロジェクト デザイナーで、[デバッグ] タブをクリックします。
[開始動作] セクションで、[外部プログラムの開始] をクリックし、次のように入力します。
C:\WINDOWS\System32\PresentationHost.exe
[開始オプション] セクションで、[コマンド ライン引数] ボックスに次のように入力します。
-debug filename
-debug パラメーターの filename 値には、次に示すように、.xbap ファイル名を指定します。
-debug c:\example.xbap
![]() |
---|
これは、Visual Studio 2005 XAML Browser Application (WPF) プロジェクト テンプレートで作成されるソリューションの既定の構成です。 |
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
プロジェクト デザイナーで、[デバッグ] タブをクリックします。
[開始オプション] セクションで、[コマンド ライン引数] ボックスに、次のコマンド ライン パラメーターを入力します。
-debugSecurityZoneURL URL
-debugSecurityZoneURL パラメーターの URL 値には、アプリケーションの起点サイトとしてシミュレートする場所の URL を指定します。
たとえば、次の URL の Web サービスを使用する XAML browser application (XBAP) があるものとします。
http://services.msdn.microsoft.com/ContentServices/ContentService.asmx
この Web サービスの起点サイト URL は、次のとおりです。
http://services.msdn.microsoft.com
したがって、完全な -debugSecurityZoneURL コマンド ライン パラメーターおよび値は次のとおりです。
-debugSecurityZoneURL http://services.msdn.microsoft.com