共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) のデバッグ API は、コンピューター上のプロセスとアプリケーション ドメインに関する情報も提供します。
典型的なシナリオでは、開発者は、ホストされるアプリケーション ドメイン内のサーバーで実行しているマネージ コードをデバッグします。 ホスト環境は、1 つのプロセス内で複数のアプリケーション ドメインを実行している場合があります。 開発者は、グラフィカル ユーザー インターフェイスやその他の手段を使用して、サーバーで実行しているすべてのプロセスを一覧表示し、関心のある特定のプロセスを選択できます。 一覧には、マネージ コードを実行しているプロセス内のすべてのアプリケーション ドメインを含める必要があります。 開発者は特定のアプリケーション ドメインを指定し、そのドメインにデバッガーをアタッチできます。
CLR のデバッグ API は、コンピューター上のプロセスとアプリケーション ドメインを列挙するための、次の 6 つのインターフェイスを提供します。
ICorPublish が取得する列挙子 ICorPublishProcessEnum を使用すると、コンピューター上のプロセスを記述する ICorPublishProcess オブジェクトを取得できます。
ICorPublishProcess インターフェイスのメソッドを使用すると、プロセスがマネージ コードを実行しているかどうかの検査、プロセス ID の取得、プロセス名の取得、ICorPublishAppDomainEnum 列挙子の取得などを行うことができます。
ICorPublishAppDomainEnum を使用すると、プロセス内のアプリケーション ドメインを記述する ICorPublishAppDomain オブジェクトを取得できます。
ICorPublishAppDomain インターフェイスのメソッドを使用すると、アプリケーション ドメインの ID と表示名を取得できます。
ICorPublishEnum は抽象列挙子です。