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.NET Framework における XML 処理オプション

.NET Framework の XML クラスは、一貫性を持って設計され、統合されたクラスのセットです。これらのクラスを使用すると、XML 対応アプリケーションを簡単に作成できます。 これらのクラスを使用することで、Web 指向アプリケーションを作成する際だけでなく、XML が使用されるさまざまな局面における現実的な問題を解決することができます。

メモリ内 XML 処理

.NET Framework には、XML データをメモリ内で処理するためのオプションとして、LINQ to XMLXPathNavigator クラス、XmlDocument クラスの 3 つが用意されています。

LINQ to XML

LINQ to XML は、XML データにアクセスするためのインターフェイスで、更新され再設計された DOM インターフェイスに匹敵する機能を備えています。 LINQ to XML では、.NET Framework 3.5 の言語機能の最新機能である .NET Framework 統合言語クエリ (LINQ) を利用します。 LINQ to XML を導入することで、SQL に類似した方法でクエリを利用できます。 これにより、強力なクエリを作成することができます。

コードを新規に作成する場合、LINQ to XML を使用して XML データを処理することをお勧めします。 LINQ to XML は簡単に習得できる API であり、強力なクエリを作成でき、ドキュメントの作成や変換を直感的に行うことができます。 オブジェクト、リレーショナル データ、XML データに対して一貫した方法でクエリを作成できるように設計された .NET 統合言語クエリ (LINQ) のコンポーネントです。

XPathNavigator クラス

XPathNavigator クラスは、カーソル モデルを利用する複数の編集オプションとナビゲーション機能を備えています。 XML ドキュメントは、XPathDocument オブジェクトまたは XmlDocument オブジェクトに格納できます。

XPath クエリや XSLT 変換を使用して既存のコードを変更する場合、XML の読み取り専用処理に優れたパフォーマンスを発揮する XPathNavigator クラスの使用をお勧めします。

XmlDocument クラス

XmlDocument と、その関連クラスは、W3C ドキュメント オブジェクト モデル (DOM) に基づいています。 DOM では、空白や複数テキスト ノードの保持など、完全な忠実性が保証されます。 使い慣れた DOM モードに基づくメソッドとプロパティを使用して、ノードを作成、挿入、削除、および変更できます。

W3C ドキュメント オブジェクト モデル (DOM) を利用している既存のコードを変更する場合、またはこの規格に準拠することが要件である場合、XmlDocument クラスの使用をお勧めします。

ストリーム ベースの XML の処理

XmlWriter クラスと XmlReader クラスを使用することで、非キャッシュ、前方参照専用で XML データを処理できます。 Create メソッドと Create メソッドを使用して、XmlWriter オブジェクトと XmlReader オブジェクトが作成されます。 XmlWriterSettings クラスと XmlReaderSettings クラスを使用することで、作成された XmlWriter オブジェクトと XmlReader オブジェクトで有効にする機能を指定できます。

詳細については、「XmlWriter による XML の書き方」および「XmlReader による XML の読み取り」を参照してください。

参照

概念

XML の処理オプション

その他の技術情報

XML ドキュメントと XML データ