方法 : DocumentViewer のスタイルを置き換える

更新 : 2007 年 11 月

DocumentViewer コントロールの既定のスタイルを置き換える方法を次の例に示します。

使用例

次の Extensible Application Markup Language (XAML) コードでは DocumentViewer コントロールとそれに合ったスタイルを持つウィンドウを定義しています。この例のスタイルは、ControlTemplate を使用して既定の DocumentViewer スタイルを置き換えます。この例のスタイルは、幅が 10 ピクセルの Border を定義しているだけであり、Border と、コンテンツを表示するために DocumentViewer が使用する内部 ScrollViewer の背景に、グラデーションの色を適用しています。

<Window x:Class="SDKSample.Window1"
        xmlns="https://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
        xmlns:x="https://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
        Title="DocumentViewer_ExtendStyle">
  <Window.Resources>
    <Style 
      x:Key="MyDVStyleReplace"
      TargetType="{x:Type DocumentViewer}">
      <Setter Property="Template">
        <Setter.Value>
          <ControlTemplate TargetType="{x:Type DocumentViewer}">
            <Grid>
              <Border BorderThickness="10">
                <Border.BorderBrush>
                  <LinearGradientBrush StartPoint="0,0" EndPoint="1,1">
                    <LinearGradientBrush.GradientStops>
                      <GradientStop Color="Yellow" Offset="0" />
                      <GradientStop Color="Red" Offset="0.25" />
                      <GradientStop Color="Blue" Offset="0.75" />
                      <GradientStop Color="LimeGreen" Offset="1" />
                    </LinearGradientBrush.GradientStops>
                  </LinearGradientBrush>
                </Border.BorderBrush>
                <ScrollViewer Name="PART_ContentHost">
                  <ScrollViewer.Background>
                    <LinearGradientBrush StartPoint="0,0" EndPoint="1,1">
                      <LinearGradientBrush.GradientStops>
                        <GradientStop Color="Yellow" Offset="0" />
                        <GradientStop Color="Green" Offset="1" />
                      </LinearGradientBrush.GradientStops>
                    </LinearGradientBrush>
                  </ScrollViewer.Background>
                </ScrollViewer>
              </Border>
            </Grid>
          </ControlTemplate>
        </Setter.Value>
      </Setter>
    </Style>
  </Window.Resources>
  <Grid>
    <DocumentViewer  Style="{StaticResource MyDVStyleReplace}" Name="MyDocumentViewer"/>
  </Grid>
</Window>

タスクの解説

• この例で示すスタイルは、DocumentViewer の既定のスタイルを拡張するのではなく置き換えるので、DocumentViewer のツール バー、コンテキスト メニュー、およびその他のユーザー インターフェイス (UI) 要素 (既定の DocumentViewer スタイルで定義されているもの) は表示されません。

• DocumentViewer コントロールのスタイルを置き換えるときは、Name が "PART_ContentHost" である ScrollViewer を、コントロール テンプレートが含んでいる必要があります。

• スタイルは、要素の Style 属性で参照される値とスタイル キー (x:Key) を照合して適用します。前述の例では、スタイル キーは "MyDVStyleReplace" です。キー自体は任意の文字列値で、現在のスコープ内で一意でなければなりません。

• ローカル リソースとして定義されたスタイルは、上記の例で示されているように、StaticResource 構文を使用し、静的リソースとして参照する必要があります。

• スタイルおよび ControlTempate は、TargetType を使用して、このスタイルが DocumentViewer コントロールにのみ適用可能であることを示します。スタイル テンプレートまたはコントロール テンプレートと、スタイルが適用される要素との間で、ターゲットの型が一致していないと、InvalidOperationException 例外が発生します。

参照

処理手順

方法 : DocumentViewer のスタイルを拡張する

参照

DocumentViewer

StaticResourceExtension