更新 : 2007 年 11 月
対応する Win 32 関数の論理ラッパーとして機能します。VirtualAlloc の Win32 実装は、呼び出し元プロセスの仮想アドレス空間内のページ領域を予約またはコミットします。
HRESULT VirtualAlloc (
[in] void* pAddress,
[in] SIZE_T dwSize,
[in] DWORD flAllocationType,
[in] DWORD flProtect,
[in] EMemoryCriticalLevel dwCriticalLevel,
[out] void** ppMem
);
パラメータ
pAddress
[入力] 割り当てる領域の開始アドレスへのポインタ。dwSize
[入力] 領域のサイズ (バイト単位)。flAllocationType
[入力] メモリ割り当てのタイプ。flProtect
[入力] 割り当てられるページの領域のメモリ保護。dwCriticalLevel
[入力] 割り当てエラーの影響を示す EMemoryCriticalLevel 値。ppMem
[出力] 割り当てられたメモリの開始アドレスへのポインタ。要求を満たすことができなかった場合は null。
戻り値
HRESULT |
説明 |
---|---|
S_OK |
VirtualAlloc が正常に終了しました。 |
HOST_E_CLRNOTAVAILABLE |
共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) がプロセスに読み込まれていません。または CLR がマネージ コードを実行できない状態か、呼び出しを正常に処理できない状態にあります。 |
HOST_E_TIMEOUT |
呼び出しがタイムアウトしました。 |
HOST_E_NOT_OWNER |
呼び出し元がロックを所有していません。 |
HOST_E_ABANDONED |
ブロックされたスレッドまたはファイバが待機しているイベントがキャンセルされました。 |
E_FAIL |
未知の重大エラーが発生しました。メソッドから E_FAIL が返される場合、プロセス内で CLR を使用することはできません。ホスト メソッドへの後続の呼び出しで、HOST_E_CLRNOTAVAILABLE が返されます。 |
E_OUTOFMEMORY |
メモリ不足のため、割り当て要求を完了できませんでした。 |
解説
VirtualAlloc を呼び出して、プロセスのアドレス空間内の領域を確保します。pAddress パラメータには、確保するメモリ ブロックの開始アドレスを格納します。通常、このパラメータには null を設定します。オペレーティング システムが、プロセスで使用可能な空きアドレス範囲のレコードを保持します。pAddress の値を null にすると、適当な領域をシステムが確保します。代わりに、メモリ ブロックの特定の開始アドレスを指定することもできます。どちらの場合も、割り当てられたメモリへのポインタとして、出力パラメータ ppMem が返されます。関数自体は、HRESULT 値を返します。
Win32 の VirtualAlloc 関数には ppMem パラメータはなく、代わりに割り当てられたメモリへのポインタを返します。詳細については、Windows プラットフォームのドキュメントを参照してください。
必要条件
プラットフォーム : 「.NET Framework システム要件」を参照
ヘッダー : MSCorEE.idl
ライブラリ : MSCorEE.dll にリソースとして格納されていること
.NET Framework のバージョン : 3.5 SP1、3.5、3.0 SP1、3.0、2.0 SP1、2.0