更新 : 2008 年 7 月
このサンプルでは、1 つのウィンドウ インスタンスのみ使用しているときに、アプリケーションの有効期間中にウィンドウを複数回表示および非表示にする方法を示します。
メイン ウィンドウでは、クラス スコープ変数を使用して、初めて開いたときにインスタンス化される子ウィンドウへの参照を格納します。子ウィンドウが閉じられると、その Closing イベント ハンドラが終了を取り消し、Hide メソッドを呼び出すことでウィンドウを非表示にします。ウィンドウが非表示になると、メイン ウィンドウが再びアクティブになります。子ウィンドウを再インスタンス化して再び開く代わりに、現在の子ウィンドウ インスタンスに対して Show メソッドが呼び出されます。
このパターンは、パフォーマンスの観点で役立ちます。たとえば、一部のダイアログ ボックス (カラー ピッカー ダイアログ ボックスなど) は初期化に負荷がかかるため、読み込みが遅くなります。このようなダイアログ ボックスを開くたびの初期化とパフォーマンスの影響を回避するには、このパターンを使用して、通常は構築時に実行されるか Loaded および ContentRendered イベント ハンドラを使用して実行される初期化を回避します。
このサンプルでは、Windows Presentation Foundation の特定の機能を示します。そのため、アプリケーション開発のベスト プラクティスに従っていません。Windows Presentation Foundation (WPF) と Microsoft .NET Framework のアプリケーション開発ベスト プラクティスの包括的な説明については、適宜、次のトピックを参照してください。
ユーザー補助 - 「ユーザー補助のベスト プラクティス」
ローカリゼーション - 「WPF のグローバリゼーションおよびローカリゼーションの概要」
パフォーマンス - 「WPF アプリケーションのパフォーマンスの最適化」
セキュリティ - 「Windows Presentation Foundation のセキュリティ」
サンプルのビルド
Windows ソフトウェア開発キット (SDK) をインストールして、そのビルド環境のコマンド ウィンドウを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム]、[Microsoft Windows SDK] の順にポイントし、[CMD シェル] をクリックします。
サンプルをハード ディスク ドライブにダウンロードします。通常は、ソフトウェア開発キット (SDK) のドキュメントからダウンロードします。
ビルド環境のコマンド ウィンドウからサンプルをビルドするには、サンプルのソース ディレクトリに移動します。コマンド プロンプトで「MSBUILD」と入力します。
Microsoft Visual Studio でサンプルをビルドするには、サンプル ソリューションかプロジェクト ファイルを読み込んで、Ctrl キーと Shift キーを押しながら B キーを押します。
サンプルの実行
コンパイルしたサンプルをビルド環境のコマンド ウィンドウから実行するには、サンプルのソース コード フォルダの下にある Bin\Debug または Bin\Release フォルダで .exe ファイルを実行します。
コンパイルしたサンプルを Visual Studio でデバッグしながら実行するには、F5 キーを押します。
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2008 年 7 月 |
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