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プリミティブ XML データ型

プリミティブ XML スキーマ データ型、データ型に適用できるファセット、およびデータ型の説明を次の表に示します。

ファセットは、enumeration ファセットと pattern ファセットの場合を除き、型定義に 1 回だけ指定できます。enumeration ファセットと pattern ファセットには、複数のエントリを含めることができ、それらのエントリがグループ化されます。

データ型 ファセット 説明
string lengthpatternmaxLengthminLengthenumerationwhiteSpace 文字列を表します。
Boolean patternwhiteSpace ブール値 (true または false) を表します。
decimal enumerationpatterntotalDigitsfractionDigitsminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 任意の精度の数値を表します。
float patternenumerationminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 単精度 (32 ビット) 浮動小数点数を表します。
double patternenumerationminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 倍精度 (64 ビット) 浮動小数点数を表します。
duration enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 時間間隔を表します。

duration のパターンは PnYnMnDTnHnMnS です。nY は年数、nM は月数、nD は日数、T は日付/時刻の区切り記号、nH は時間数、nM は分数、nS は秒数を表します。

dateTime enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 特定の時刻のインスタンスを表します。

dateTime のパターンは CCYY-MM-DDThh:mm:ss です。CC は世紀、YY は年、MM は月、DD は日を表します。オプションで、先頭に負の符号を付けて負の数を表すことができます。負の符号を省略した場合は、正 (+) の数となります。T は日付/時刻の区切り記号です。hhmm、および ss は、それぞれ時、分、秒を表します。必要に応じて追加の桁数を使用して、秒の小数部の有効桁数を増やすことができます。たとえば、小数点の後に、ss.ss... の書式で任意の桁数を追加できます。秒の小数部はオプションです。

この表現の直後に "Z" を付けて、世界協定時刻 (UTC) を示したり、タイム ゾーンを示したりすることもできます。たとえば、現地時刻と世界協定時刻 (UTC) の差は、直後に符号 + または – を記述し、その後に UTC との差を hh:mm (分数は必須) で表します。タイム ゾーンを含める場合は、時と分の両方を記述する必要があります。

time enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 毎日定期的に繰り返される時刻を表します。

time のパターンは hh:mm:ss.sss です。オプションでタイム ゾーン インジケータを追加できます。

date enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 暦の日付を表します。

date のパターンは CCYY-MM-DD です。dateTime の場合と同じように、オプションでタイム ゾーン インジケータを追加できます。

gYearMonth enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 特定のグレゴリオ暦年の特定のグレゴリオ月を表します。長さが 1 か月のインスタンスのセットであり、定期的に繰り返されることはありません。

gYearMonth のパターンは CCYY-MM です。オプションでタイム ゾーン インジケータを追加できます。

gYear enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace グレゴリオ暦の年を表します。長さが 1 年のインスタンスのセットであり、定期的に繰り返されることはありません。

gYear のパターンは CCYY です。dateTime の場合と同じように、オプションでタイム ゾーン インジケータを追加できます。

gMonthDay enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 定期的に繰り返されるグレゴリオ暦の特定の日付 (つまり、3 月 3 日のような月日) を表します。gMonthDay は暦の日付のセットです。つまり、長さが 1 日のインスタンスのセットであり、年周期で繰り返されます。

gMonthDay のパターンは --MM-DD です。date の場合と同じように、オプションでタイム ゾーン インジケータを追加できます。

gDay enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 定期的に繰り返されるグレゴリオ暦の日 (つまり、月の 5 日目のような日) を表します。gDay は暦の日付のセットです。つまり、長さが 1 日のインスタンスのセットであり、月周期で繰り返されます。

gDay のパターンは ---DD です。date の場合と同じように、オプションでタイム ゾーン インジケータを追加できます。

gMonth enumerationpatternminInclusiveminExclusivemaxInclusivemaxExclusivewhiteSpace 毎年定期的に繰り返されるグレゴリオ暦の月を表します。gMonth は暦の月のセットです。つまり、長さが 1 月のインスタンスのセットであり、年周期で繰り返されます。

gMonth のパターンは --MM-- です。date の場合と同じように、オプションでタイム ゾーン インジケータを追加できます。

hexBinary lengthpatternmaxLengthminLengthenumerationwhiteSpace 任意の 16 進数にエンコードされたバイナリ データを表します。hexBinary は有限の長さを持つ、バイナリ オクテット シーケンスのセットです。各バイナリ オクテットは、1 つの文字集合としてエンコードされ、オクテット コードを表す 2 つの 16 進桁 ([0-9a-fA-F]) で構成されます。
base64Binary lengthpatternmaxLengthminLengthenumerationwhiteSpace Base64 でエンコードされた任意のバイナリ データを表します。base64Binary は、有限の長さを持つ、バイナリ オクテット シーケンスのセットです。
anyURI lengthpatternmaxLengthminLengthenumerationwhiteSpace RFC 2396 で定義されている URI を表します。anyURI 値は、絶対値または相対値であり、オプションでフラグメント ID を持つことができます。
QName lengthenumerationpatternmaxLengthminLengthwhiteSpace 限定名を表します。限定名は、コロンで区切られたプリフィックスとローカル名で構成されます。プリフィックスとローカル名はどちらも NCName である必要があります。プリフィックスは、名前空間宣言を使用して名前空間 URI 参照と関連付けられている必要があります。
NOTATION lengthenumerationpatternmaxLengthminLengthwhiteSpace NOTATION 属性の型を表します。一連の QName です。

参照

XML データ型リファレンス | 派生 XML データ型 | データ型のファセット