DirectoryEntry のパスを取得または設定します。
Public Property Path As String
[C#]
public string Path {get; set;}
[C++]
public: __property String* get_Path();public: __property void set_Path(String*);
[JScript]
public function get Path() : String;public function set Path(String);
プロパティ値
DirectoryEntry のパス。既定値は空の文字列 ("") です。
解説
Path プロパティは、ネットワーク環境でこのエントリを一意に識別します。このエントリは、常に Path を使用して取得できます。
Path を設定すると、ディレクトリ ストアから新しいエントリが取得されます。現在バインドされているエントリのパスは変更されません。
DirectoryEntry コンポーネントに関連付けられるクラスは、任意の Active Directory サービス プロバイダで使用できます。現在のプロバイダには、IIS (Internet Information Services)、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol)、NDS (Novell NetWare Directory Service)、WinNT などがあります。
メモ Path のプロバイダを識別する部分 ("://" の前) では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、"LDAP://" または "WinNT://" のようになります。
Path プロパティの構文は、プロバイダによって異なります。共通する例を次に示します。
WinNT
- コンピュータ上のグループに接続します。たとえば、"WinNT://<ドメイン名>/<コンピュータ名>/<グループ名>" のようになります。ローカル コンピュータに接続する場合は、"WinNT://<コンピュータ名>/<グループ名>" です。
- コンピュータ上のユーザーに接続します。たとえば、"WinNT://<ドメイン名>/<コンピュータ名>/<ユーザー名>" のようになります。ローカル コンピュータに接続する場合は、"WinNT://<コンピュータ名>/<ユーザー名> です。
- コンピュータ上のサービスに接続します。たとえば、"WinNT://<ドメイン名>/<コンピュータ名>/<サービス名>" のようになります。ローカル コンピュータに接続する場合は、"WinNT://<コンピュータ名>/<サービス名> です。
- ネットワーク上のすべてのドメインを探索します。たとえば、"WinNT" とします。ドメインは、このエントリの子を列挙することによって検出できます。
LDAP
- ドメイン内のグループに接続します。たとえば、"LDAP://CN=<グループ名>, CN =<ユーザー>, DC=<ドメイン コントローラ 1>, DC=<ドメイン コントローラ 2>,..." のようになります。
- ドメイン内のユーザーに接続します。たとえば、"LDAP://CN=<完全ユーザー名>, CN=<ユーザー>, DC=<ドメイン コントローラ 1>, DC=<ドメイン コントローラ 2>,..." のようになります。
- ドメイン内のコンピュータに接続します。たとえば、"LDAP://CN=<コンピュータ名>, CN=<コンピュータ>, DC=<ドメイン コントローラ 1>, DC=<ドメイン コントローラ 2>,..." のようになります。
IIS
- Web ディレクトリに接続します。たとえば、"IIS://LocalHost/W3SVC/1/ROOT/<Web ディレクトリ名>" のようになります。
LDAP を使用して現在のドメインにバインドするには、パス "LDAP://RootDSE" を使用し、既定の名前付けコンテキストを取得して、そのエントリを再バインドします。次に例を示します。
String str = ent.Properties["defaultNamingContext"][0];
DirectoryEntry ___domain = new DirectoryEntry("LDAP://" + str);
詳細については、MSDN の ADSI のトピックと、プロバイダに関するドキュメントを参照してください。
必要条件
プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ
.NET Framework セキュリティ:
- 直前の呼び出し元の完全信頼。このメンバは、部分的に信頼されているコードから使用することはできません。詳細の参照先 : 部分信頼コードからのライブラリの使用
参照
DirectoryEntry クラス | DirectoryEntry メンバ | System.DirectoryServices 名前空間