クライアント側の登録

サーバー側でアクティブ化されるオブジェクトやクライアント側でアクティブ化されるオブジェクトは、通常、アプリケーションが使用するリモート オブジェクトを識別するために <client> 要素内のクライアント アプリケーション構成ファイルに登録します。サーバー側でアクティブ化される (<wellknown>) タイプとクライアント側でアクティブ化される (<activated>) タイプの両方を指定できますが、<wellknown> クライアント インスタンス要素は、この要素が <service> 要素で指定される場合とは異なる属性をサポートします。<client> 要素内で <wellknown> 要素が格納できるのは displayName、type、url の各属性だけであり、その他の属性を格納すると例外が発生します。次に例を示します。

<configuration>
   <system.runtime.remoting>
      <application>
         <client 
            url = "http://www. cpandl.com"
            displayName="MyApplication"
         >
            <wellknown 
               type = "myType,myAssembly"
               url = http://www. cpandl.com/myType.soap"
            />
            <activated 
               type = "myClientActivatedType,myAssembly"
            />
         </client>
      </application>
   </system.runtime.remoting>
</configuration>

<client> タグの url 属性は、リモート アプリケーションの場所を指定します。これは、アプリケーションがクライアント側でアクティブ化されるオブジェクトを必要とするときに使用する場所です。サーバー側でアクティブ化されるオブジェクトは、それぞれオブジェクトの場所を指定する特定の URL を備えています。

IIS のリモート処理クライアントの設定

IIS で管理される ASP.NET アプリケーションまたは .NET リモート処理アプリケーションからリモート サービスを利用する場合は、Global.asax ファイルの Application_Start ハンドラにより、RemotingConfiguration.Configure() を使用し構成ファイルの名前を渡して構成ファイルを読み込む必要があります。Web.config ファイルにクライアント情報を配置すると、IIS でサーバーを設定する場合と同様に、クライアント情報は自動的に読み込まれません。

参照

構成ファイルを使用したリモート オブジェクトの登録 | 構成 | RemotingConfiguration クラス | .NET リモート処理の概要 | リモート オブジェクトの設定