作成する各 .NET Framework データ プロバイダを、それぞれ一意の名前空間に割り当てる必要があります。名前空間の正確な名前は重要ではありませんが、この名前が一意であり、他のプロバイダによって共有されないようにしてください。
.NET Framework データ プロバイダの実装に必要なインターフェイスは、System.Data 名前空間に含まれています。System.Data.Common 名前空間には、.NET Framework データ プロバイダを実装するための DbDataAdapter ユーティリティ クラス (「実装するインターフェイスとクラスの選択」を参照) も含まれています。
.NET Framework データ プロバイダを開始するコード例を次に示します。このコードでは、ADO.NET インターフェイスとユーティリティ クラスが含まれている名前空間が使用されます。
using System;
using System.Data;
using System.Data.Common;
namespace CompanyName.ProviderName
{
...
.NET Framework データ プロバイダをコンパイルするときには、System.Data.dll への参照をコンパイラに渡す必要があります。これは、System.Data 名前空間と System.Data.Common 名前空間が System.Data.dll に格納されているためです。たとえば、.NET Framework データ プロバイダを実装するコードで、Visual Basic .NET で記述されたファイルがすべて ".vb"という拡張子を持ち、1 つのディレクトリに格納されている場合、CompanyName.ProviderName.dll に格納されているファイルをコンパイルするには、このディレクトリから次のコマンドを実行します。
vbc /target:library /out:CompanyName.ProviderName.dll *.vb /r:System.dll /r:System.Data.dll
拡張子が ".cs" の C# ファイルをコンパイルするコマンドを次のコード例に示します。
csc /target:library /out:CompanyName.ProviderName.dll *.cs /r:System.dll /r:System.Data.dll
参照
.NET Framework データ プロバイダの実装 | .NET Framework データ プロバイダの実装について | サンプル .NET Framework データ プロバイダ