.NET Framework SDK のコマンドライン ツールを使用して、「リモート処理が可能な型の構築」、「ホスト アプリケーションの構築」、「クライアント アプリケーションの構築」の各トピックで作成した基本的なリモート処理アプリケーションをコンパイルするには、Listener ディレクトリ内のすべてのファイルを各トピックで指定された名前で保存します。Listener ディレクトリのコマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。
[Visual Basic]
vbc /t:library RemotableType.vb
vbc /r:RemotableType.dll Listener.vb
vbc /r:RemotableType.dll Client.vb
[C#]
csc /noconfig /t:library RemotableType.cs
csc /noconfig /r:RemotableType.dll Listener.cs
csc /noconfig /r:RemotableType.dll Client.cs
アプリケーションを実行するには
Clientというサブディレクトリを作成します。RemotableType.dll、Client.exe、Client.exe.configの各ファイルをClientディレクトリにコピーします。Listenerディレクトリのコマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。Listener
Listenerアプリケーションが実行されたら、Clientディレクトリで新しいコマンド プロンプトを開き、次のように入力します。Client
チャネルの変更
リモート接続に必要なすべての構成情報は Listener.exe.config ファイルと Client.exe.config ファイルに含まれているため、チャネルを変更するためにアプリケーションを再コンパイルする必要はありません。構成ファイルで指定されているチャネルを変更するだけで済みます。
チャネルを TcpChannel オブジェクトに変更するには、Client.exe.config ファイルで <wellknown> 要素を次のように変更します。このチャネルは既定でバイナリのシリアル化を使用します。
<wellknown
type="RemotableType, RemotableType"
url="tcp://localhost:8989/RemotableType.rem"
/>
Listener.exe.config ファイルの <channel> 要素も次のように変更する必要があります。
<channel ref="tcp" port="8989"/>
前の実行手順説明に従って、アプリケーションを再実行します。アプリケーションの再コンパイルは必要ありません。