クラスターにデプロイするサービスには、サービス バイナリ (DLL) とサービス構成ファイルの 2 つのコンポーネントがあります。 このトピックでは、サービス DLL の展開オプションについて説明します。
注
サービス構成ファイルは、サービス DLL の予期される場所を指定します。 サービス要素の assembly
属性が、サービス DLL を配置した場所を指していることを確認します。 クラスター上の共有ディレクトリへのパスを指定することも、各コンピューティング ノードのローカル パスにすることもできます。
次の表では、クラスターにサービス DLL をデプロイするためのオプションについて説明します。
配置オプション | 説明 |
---|---|
ローカル デプロイ | サービス DLL をクラスター内の各ノードのルート ドライブ上の任意のフォルダー (C :\Services など) にコピーします。 このオプションを選択すると最高のパフォーマンスが得られますが、大規模なクラスターでは、特にすべてのノードが同時にオンラインでない場合は、サービス バイナリの更新に時間がかかる場合があります。 |
中央展開 | サービス DLL をクラスター内のファイル共有にコピーします。 このオプションを使用すると、サービス バイナリを簡単に更新できます。ただし、サービス バイナリが大きい場合は、DLL の読み込み時間が長くなる可能性があります。 また、.Net セキュリティアクセス許可を設定する必要があります。 .Net セキュリティアクセス許可を設定する方法の詳細については、MSDN の コード アクセス セキュリティ ポリシー ツール (Caspol.exe) を参照してください。 |
ハイブリッド展開 | 頻繁に更新されない大規模なサービス バイナリをローカル ノードにコピーします。一方、頻繁に更新される小規模なサービスはファイル共有にコピーされます。 |
Windows Azure ノードのデプロイ | サービス構成ファイル、サービス DLL、および依存する DLL を、Windows Azure ストレージ アカウントにアップロードできる形式でパッケージ化し、パッケージを Windows Azure ストレージ アカウントにアップロードします ( hpcpack コマンド ライン ユーティリティを使用してこれを行うことができます)。 HPC Cluster Manager から一連の Windows Azure ノードをプロビジョニングすると、ストレージ アカウント上のすべてのアプリケーションまたはファイルが Windows Azure ノードに自動的にデプロイされます。 Windows Azure ノードの起動後にファイル パッケージをストレージにアップロードする場合は、 clusrun と hpcsync を使用して、ファイルを Windows Azure ノードに手動でデプロイできます。 詳細については、以下を参照してください。 - Windows Azure ストレージ アカウントに SOA サービスをアップロードする - アップロードしたパッケージを Windows Azure ノードに手動でデプロイする |