パラメトリック スイープは、通常、インデックス付きの入力ファイルと出力ファイル間で、指定された回数 (開始、終了、インクリメント値で示されます) のコマンドを実行します。 スイープのステップは、タスクの実行時にクラスターで使用可能なリソースに応じて、並列で実行される場合と実行されない場合があります。
パラメトリック スイープのインデックスは、アプリケーションのインスタンス、作業ディレクトリ、入力、出力、エラー ファイルに適用できます。 パラメトリック スイープ インデックスのプレースホルダーとしてアスタリスク () 文字を使用できます。複数のアスタリスク () を含めると、インデックスまたはサブタスクの数を表すときに使用する位置の最小数を示すことができます。 これにより、より多くのポジションを必要とする数値は制限されません。 詳細については、「 アプリケーション ファイルとデータ ファイルについて」を参照してください。
HPC ジョブ マネージャーを使用してパラメトリック スイープ ジョブを作成するには、次の手順に従います。
注
この手順を完了するには、クラスター上のユーザーとして追加されている必要があります。または、クラスター上のユーザーとして追加されたドメイン グループのメンバーである必要があります。 詳細については、クラスター管理者に問い合わせてください。
パラメトリック スイープ タスクを追加する
HPC クラスター マネージャーでは、[ 新しいジョブ]、[ジョブの変更]、[ ジョブの コピー ] ダイアログ ボックスで、タスクを追加するオプションを使用できます。 たとえば、次の手順では、[ 新しいジョブ ] ダイアログ ボックスにタスクを追加する方法について説明します。
パラメトリック スイープ タスクを追加するには
[ジョブの管理] の [操作] ウィンドウで、[新しいジョブ] をクリックします。
[ 新しいジョブ ] ダイアログ ボックスの左側のウィンドウで、[ タスクの編集] をクリックします。
[追加]ボタンをポイントし、下矢印をクリックして、[パラメトリック スイープ タスク]をクリックします。
[タスク] ダイアログ ボックスで、タスクの名前を入力します。
パラメトリック スイープのインデックスを次のように定義します。
ダイアログ ボックスの 手順 1 で、スイープの開始インデックスと終了インデックスの値を設定します。
手順 2 で、スイープ インデックスの増分を選択します。
インデックス系列は、「 手順 4: スイープ タスクをプレビューする」で確認できます。
[コマンド ライン] エントリ ボックスに、作業ディレクトリを基準にしてタスク コマンド を入力します。 たとえば、アプリケーションのインデックス付きインスタンスを複数作成するには、次のように入力します。
myApp.exe *
タスクの 作業ディレクトリ を指定します。 既定値は、ノード上のジョブ所有者のホーム ディレクトリです (通常は C:\Users\user_name を指す
%userprofile%
)。スイープの各ステップに個別の作業ディレクトリが必要な場合は、作業ディレクトリにアスタリスク (*) を含めることができます。
作業ディレクトリに対する 標準入力、 標準出力、 および標準エラー ファイル名を指定します。 アスタリスク (*) を使用して、この手順の手順 5 で選択したインデックス設定に従って、1 回のイテレーションから次のイテレーションにインクリメントするファイル番号を表します。
たとえば、入力ファイルのインデックスが input1、input2、input3... の場合は、 input*.dat の形式を使用します。
入力ファイルのインデックスが input001、input002、input003... の場合は、 input***.dat の形式を使用します。
パラメトリック スイープ タスクをプレビューします。 ジョブが意図した内容でない場合は、変更を加えて再度プレビューします。
[ OK] を クリックして、タスクをジョブに追加します。 これで、新しいタスクがジョブのタスクの一覧に表示されます。
[実行設定] や [必要なリソース] などの追加のタスク プロパティを定義するには、一覧でタスクを選択し、[タスクのプロパティ] ウィンドウでプロパティ値を変更します。
その他の考慮事項
[ 新しいパラメトリック スイープ ジョブ ]ダイアログ ボックスでは、パラメトリック スイープ ジョブをすばやく送信できます。 このメソッドを使用すると、使用するジョブ テンプレートで定義されているすべての既定のジョブ プロパティ値を自動的に受け入れます。
ノード 準備 タスクを追加することで、ジョブに割り当てられている各コンピューティング ノードにアプリケーションまたはデータ ファイルをコピーできます。 詳細については、「 ノード準備タスクの定義」を参照してください。
ノード解放タスクを追加することで、ジョブから解放されたノードのデータをクリーンアップしたり、ノードからデータを収集したりできます。 詳細については、「 ノード ReleaseTask の定義」を参照してください。