HPC クラスター マネージャーでは、1 つ以上のアクティブなジョブまたはタスクをいつでも取り消すことができます。 ジョブを取り消すと、ジョブ スケジューラ サービスは、ジョブの実行を待機している場合にキューからジョブを削除します。 実行中の場合、スケジューラは実行中のタスクを停止し、使用していたリソースを解放します。 ノード 解放 タスクは、ジョブが取り消された場合でも実行されます。 ノード解放タスクをスキップするには、「ジョブまたはタスクの強制キャンセル - ジョブ マネージャー」を参照してください。
HPC クラスター マネージャーを使用してジョブまたはタスクを取り消すには、次の手順に従います。
注
この手順を完了するには、ジョブ所有者またはクラスター管理者である必要があります。
ジョブを取り消すには
[ジョブ管理] のナビゲーション ウィンドウで、[すべてのジョブ] をクリックします。
ジョブの一覧で、1 つ以上のジョブを選択します。
選択内容を右クリックし、[ ジョブの取り消し] をクリックします。
タスクを取り消すには
[ジョブ管理] のナビゲーション ウィンドウで、[すべてのジョブ] をクリックします。
ジョブの一覧で、ジョブをクリックします。 詳細ウィンドウには、そのジョブのタスクの一覧が表示されます。
タスクの一覧で、1 つ以上のタスクを選択します。
選択内容を右クリックし、[ タスクの取り消し] をクリックします。
ジョブとタスクの取り消しに関するガイドライン
実行中のジョブを取り消す場合:
ジョブは 取り消し済みとしてマークされます。
実行中の タスクは失敗としてマーク されます。
キューに登録された タスクは、 キューに登録された 状態のままです。
キューに登録されたジョブを取り消す場合:
ジョブは 取り消し済みとしてマークされます。
キューに登録された タスクは、 キューに登録された 状態のままです。
タスクを取り消す場合:
実行中の タスクは失敗としてマーク されます。
キューに登録された タスクは キャンセル済みとしてマークされます。
取り消された状態のタスクは、タスクを含むジョブを再キューしても自動的には再キューされません。
注
実行中のジョブを停止し、最終的なジョブの状態を [キャンセル] ではなく [完了] としてマークし、ジョブ内の実行中のタスクを [失敗] ではなく [完了] としてマークする場合は、次のコマンド プロンプトまたは HPC PowerShell メソッドを使用できます。ここで、<yourJobID> はジョブの ID です。
- HPC PowerShell で、次のコマンドレットを使用します。
Stop-hpcjob –state finished –id <yourJobID>
- コマンド プロンプトで、次のコマンドを使用します。
Job finish <yourJobID>
その他の考慮事項
Microsoft HPC Pack では、取り消されたタスクで タスクのキャンセル猶予期間 を使用して状態情報を保存し、終了する前にクリーンアップすることができます。 既定の猶予期間は 15 秒です。 猶予期間を使用するには、アプリケーションが CTRL_BREAK イベントを処理する必要があります。 アプリケーションがイベントを処理しない場合、タスクはすぐに終了します。 サービスが猶予期間を使用するには、 ServiceContext.OnExiting イベントを処理する 必要があります。 強制的に取り消されたタスクは、猶予期間をスキップします。 猶予期間の構成については、「 エラー処理について」を参照してください。
HPC クラスター マネージャーの使用については、「 HPC クラスター マネージャーの概要」を参照してください。