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モデルからのデータを Copilot に要求する

適用対象: Power BI Desktop Power BI サービス

Copilot では、セマンティック モデルのデータから作成されたビジュアルで質問に答えることができます。 Copilot探しているものを伝え、レポートで回答がまだ視覚化されていない場合は、Copilotモデルに対してクエリを実行し、質問に対する回答をビジュアルの形式で返します。

ビジュアル Copilot 使用してデータに関する質問に回答するスクリーンショット。

開始する前に

この機能を使用する前に、Copilotの使用要件を満たしていることを確認してください。

  • 管理者が、Copilot in Microsoft Fabric を有効にする必要があります。
  • Fabric の容量は、この記事に記載されているいずれかのリージョン ( Fabric リージョンの可用性) にある必要があります。 そうでない場合は、Copilotを使用できません。
  • Copilotの使用を開始する前に、管理者がテナントスイッチを有効にする必要があります。 詳細については、Copilot テナント設定 記事を参照してください。
  • お使いのテナントまたは容量が米国またはフランスの外部にある場合、Fabric 管理ポータルで Fabric テナント管理者が Copilotというテナント設定を有効にしない限り、 は既定で無効になっています。
  • Microsoft Fabric の Copilot は、試用版 SKU ではサポートされていません。 有料 SKU のみがサポートされています。
  • Power BI のスタンドアロン Copilot エクスペリエンスを確認するには、テナント管理者がテナント切り替えを有効にする必要があります。

Copilotは同じ基になるエンジンを使用して入力からクエリを作成するため、モデルに対して Q&A を有効にする必要があります。 ほとんどのデータ ソースでは、Q&A は既定で有効になっています。

DirectQuery や Direct Lake モデルなどの一部のソースでは、サービスのセマンティック モデル設定または Power BI Desktop のデータ読み込み設定で、Q&A を手動で有効にする必要がある場合があります。 Q&A でサポートされるデータ ソースの種類の詳細については、 自然言語 Q&A のデータ ソースを参照してください。

この機能を使用する

この機能により、 Copilot はクエリを生成し、セマンティック モデル内のデータに基づいてビジュアルを返すことができます。 Power BI の表示モードと編集モードの両方で使用できます。 レポート作成者と閲覧者の両方が、データセットまたはレポートに関連するデータを Copilot に要求することで、この機能にアクセスできます。

サポートされている質問の種類

Copilot では、セマンティック モデル内の既存のメジャーと列を使用して質問に回答できます。また、質問に答えるために DAX クエリを生成するために Copilot が必要な質問 (アドホック計算について説明する次のセクションで説明します)。 質問には、レポート上とは異なるリージョンまたは期間にフィルター処理された既存のメジャーの要求、カテゴリに分割されたメトリック、時間に応じてメジャーがどのように変化するかなどがあります。

Copilotが答えられる具体的な質問はモデルの詳細によりますが、いくつかの例を以下に示します。

  • "地域別の売上金額を表示できますか? 売上と地域の両方が既にデータ内の列である場合。
  • 「先月北米で販売された上位 5 製品は何でしたか? ここで、製品、地域、日付は既にデータ内の列であり、 Copilot はビジュアルを生成するための上位 N 個のフィルター処理に役立ちます。
  • "過去 30 日間のガロンあたりのガソリンの平均価格を教えてください。" ここで、ガロンあたりの価格はモデルに既に含まれているメジャーであり、 Copilot は平均を取得し、相対日付でフィルター処理してビジュアルを生成することで役立ちます。
  • 「チーズとワインを買ったお客様は? ここで、チーズとワインは、モデル内の同じ Product エンティティの複数のインスタンスです。

Copilot は、現在のセッションで既に要求した内容に基づいて、フォローアップ要求にも応答します。

[ Copilot ] ウィンドウのフォローアップの質問を示すスクリーンショット。

データの質問に対するアドホック計算

Copilot では、モデルに含まれていない新しいメジャーの作成など、アドホック計算を必要とする質問に答える DAX クエリを生成することもできます。 DAX クエリを作成 Copilot 回答できる質問の例を次に示します。

  • 売上高の前年比の伸びは何でしたか?
  • 2020 年より前に採用された従業員の数はいくつですか?
  • すべての製品に対する化粧品の注文の比率を計算します。
  • どの顧客が製品を購入しなかったのですか?

また、展開ビューから直接 DAX クエリを確認したり、DAX クエリ ビューを起動してさらに検査したりすることもできます。

DAX クエリを作成して質問に回答する copilot のスクリーンショット。

現在、アドホック計算では、を使用してレポートのCopilotを使用する必要があります。

サポートされていない質問の種類

Copilot 現在、異常検出、予測、主要なインフルエンサーの検索などの新しい分析情報を生成する必要がある質問には答えられません。 処理できる具体的な質問は、モデルとレポートのビジュアルによって異なります。 ただし、サポートされていない質問の例をいくつか次に示します。

  • 「なぜ毎年7月に売り上げが落ちるのか?

    この質問には、提供されたデータからより深い分析情報を生成する必要があります。

  • 「来年は何冊の本を売ると思いますか?

    この質問では、現在サポートされていない予測について質問します。

回答の読み取り

Copilot は、ビジュアルの形式で回答を提供します。 テキストでは、ビジュアルのビルドまたはフィルター処理に使用したフィールドを含め、生成されたビジュアルについて説明します。

Copilot がこの結果に至った方法の詳細を知るには、そのドロップダウンを展開して、Copilot があなたの質問を理解した方法を確認し、モデルから正しいフィールドやメジャー、フィルターが選択されていることを確認できます。

視覚的な回答の [理由の表示] セクションを示すスクリーンショット。

次の図に示すように、使用 される 各データ要素の横にあるリンクを選択すると、 使用されるデータ の詳細を確認できます。

視覚的な回答のデータの詳細を示すスクリーンショット。

ビジュアルを展開してより詳細に表示することもできます。また、レポート作成者は、これらのビジュアルをレポート ページに直接追加することもできます。ビジュアルの下にある [ページに追加] ボタンを選択するだけです。

視覚的な回答の展開ボタンとページへの追加ボタンを示すスクリーンショット。

言語モデリングを使用して回答の品質を向上させる

Copilotは、セマンティック モデル内のデータからビジュアルをビルドするときに、フィールド名を参照して、質問に答える可能性のあるデータを決定します。 Power BI の作成者は、言語モデリングを使用して、 Copilotレポートの閲覧者が尋ねる可能性のある質問に対する理解を深めることができます。

作成者は、次の方法で Copilot をガイドできます。

  • Copilotがデータを理解できるように、一意でわかりやすい列名とメジャー名を使用する
  • Power BI のベスト プラクティスに従ってモデルを構築する
  • データ フィールド名にシノニムを追加して、ビジネス固有の用語を明確にする Copilot

言語モデリングの詳細と、 Copilotを使用して言語スキーマを改善するプロセスを効率化する方法については、 Power BI Q&A をトレーニングするための Q&A ツールの概要を参照してください。

制限事項と考慮事項

この機能を使用する場合は、現時点で考慮すべきその他の要因がいくつかあります。

  • この機能は、Power BI サービスでのみ使用できます。 Power BI Desktop のサポートは近日公開予定です。
  • サポートされている言語は英語のみです。
  • この機能では、レポート ページ上のビジュアルに現在影響を与えているフィルターやスライサーは、 Copilot ペイン内で生成される回答には適用されません。
  • Q&A を有効にする要件は、この Copilot 機能に固有です。 Copilotなど、他のタスクにもを使用できます。
  • 質問がセマンティック モデルのデータに関連する場合、Copilotはセマンティック モデルを使用して質問に回答します。そうでない場合は、LLM の一般的な知識から回答する可能性があります。
  • データ ソースに関するその他の制限事項については、「 Power BI Q&A の制限事項」を参照してください。

次のステップ

Copilot には、レポート作成者の支援からレポートの作成の開始、レポート閲覧者のデータの解析と探索に役立つ機能まで、さらに多くの機能が用意されています。 Power BI のCopilot概要を確認して、Copilotができることを詳しく知ってください。