適用先: Access 2013、Office 2013
ADO では、保存する XML ストリームに UTF-8 エンコードを使用します。
ADO XML 形式は、スキーマ セクションと、その後に続くデータ セクションの 2 つのセクションに分けられます。 Northwind データベースの Shippers テーブルの XML ファイルの例を次に示します。 XML のさまざまな部分について、例に続いて解説しています。
<xml xmlns:s="uuid:BDC6E3F0-6DA3-11d1-A2A3-00AA00C14882"
xmlns:dt="uuid:C2F41010-65B3-11d1-A29F-00AA00C14882"
xmlns:rs="urn:schemas-microsoft-com:rowset"
xmlns:z="#RowsetSchema">
<s:Schema id="RowsetSchema">
<s:ElementType name="row" content="eltOnly" rs:updatable="true">
<s:AttributeType name="ShipperID" rs:number="1"
rs:basetable="shippers" rs:basecolumn="ShipperID"
rs:keycolumn="true">
<s:datatype dt:type="int" dt:maxLength="4" rs:precision="10"
rs:fixedlength="true" rs:maybenull="false"/>
</s:AttributeType>
<s:AttributeType name="CompanyName" rs:number="2"
rs:nullable="true" rs:write="true" rs:basetable="shippers"
rs:basecolumn="CompanyName">
<s:datatype dt:type="string" dt:maxLength="40" />
</s:AttributeType>
<s:AttributeType name="Phone" rs:number="3" rs:nullable="true"
rs:write="true" rs:basetable="shippers"
rs:basecolumn="Phone">
<s:datatype dt:type="string" dt:maxLength="24"/>
</s:AttributeType>
<s:extends type="rs:rowbase"/>
</s:ElementType>
</s:Schema>
<rs:data>
<z:row ShipperID="1" CompanyName="Speedy Express"
Phone="(503) 555-9831"/>
<z:row ShipperID="2" CompanyName="United Package"
Phone="(503) 555-3199"/>
<z:row ShipperID="3" CompanyName="Federal Shipping"
Phone="(503) 555-9931"/>
</rs:data>
</xml>
このスキーマには、名前空間の宣言、スキーマ セクション、およびデータ セクションが示されています。 スキーマ セクションに、行、ShipperID、CompanyName、および Phone の定義が含まれています。
スキーマ定義は XML-Data の仕様に準拠し、すべて検証できます (ただし、検証は Internet Explorer 5 では行われません)。 この仕様については、W3C XML-Data ノート (英語)で確認できます。 XML-Data は、現在、 Recordset の保存をサポートしている唯一のスキーマ形式です。
データ セクションには、荷主 (Shipper) に関する情報を含む 3 つの行があります。 空の行セットの場合、データ セクションは空ですが、タグが <rs:data> 存在する必要があります。 データがない場合は、タグの短縮形を として単純 <rs:data>に記述できます。 プレフィックスが "rs" のタグは、urn:schemas-microsoft-com:rowset によって定義された名前空間にあることを示します。 このスキーマの完全な定義については、このドキュメントの付録を参照してください。