MQSC アダプターは、アプリケーションで使用するために MQSeries に固有のコンテキスト・プロパティーのセットを提供します。 これらのプロパティは、パイプライン コンポーネント、オーケストレーション、フィルター式で使用できます。 プログラムから簡単にアクセスできるように、MQMD、MQXQH、MQCIH、MQIIH ヘッダー構造には、これらのコンテキスト・プロパティーを使用して直接アクセスできます。
その他のすべての MQSeries ヘッダー構造 (例: MQRFH) は、MQSC アダプターによってサポートされます。 ただし、これらのヘッダーにアクセスするには、カスタム パイプライン コンポーネントを使用してアクセスし、メッセージの本文から取得する必要があります。 送信メッセージで設定する場合、パイプライン コンポーネントはメッセージが正しく構築されていることを確認する役割を担います。
MQSC アダプターにバインドされている送信ポート宛てのメッセージに MQSeries コンテキスト・プロパティーを割り当てるには、メッセージ割り当て演算子を使用し、MQSeries 名前空間で使用可能なコンテキスト・プロパティーの 1 つを指定します。
MQSeries の MQMD_UserIdentifier プロパティの設定例を次に示します。
Message_2(MQSeries.MQMD_UserIdentifier) = "MeMyselfAndI";
IBM MQSeries SDK に同梱されている、C プログラミング言語のヘッダー ファイルから列挙値を取得する必要があります。 これらのファイルは、Program Files\IBM\WebSphere MQ\Tools\c\include フォルダにあり、 MQSeries コンテキスト プロパティ値の設定または読み取りを行うときに使用する値が定義されています。
16 進数文字列値は、バイナリ値を表す文字列です。 これらの文字列値に 0x などのプレフィックスは付いていません。 0 ~ 9 の数字と、a ~ f、または A ~ F の文字が含まれています。 MQSeries アダプタでは、スペースは無視されます。
これらのプロパティの詳細については、IBM WebSphere MQ のドキュメントを参照してください。