指定したファイルまたはディレクトリに SARIF 診断を出力します。 詳細については、「 構造化された SARIF 診断」を参照してください。
構文
/experimental:log
filename
/experimental:log
directoryname\
引数
ファイル名
SARIF 診断の出力ファイル。 コンパイラは、ファイル名に .sarif
拡張子を自動的に追加 します。
/experimental:log
と filename の間のスペースは省略可能です。 スペースを含むパスを囲む二重引用符を使用します。 相対パスと絶対パスの両方がサポートされています。
directoryname\
SARIF 診断の出力ディレクトリ (たとえば、 /experimental:log sarif_output\
)。 末尾の円記号 (\
) を追加して、ディレクトリであることを示してください。 各ソース ファイル名は、ディレクトリに保存された各 SARIF ファイルのベース名を形成します。 コンパイラは、各ファイル名に .sarif
拡張子を自動的に追加します。
/experimental:log
と directoryname\ の間のスペースは省略可能です。 スペースを含むパスを囲む二重引用符を使用します。 相対パスと絶対パスの両方がサポートされています。
解説
このオプションは、Visual Studio 2022 バージョン 17.8 以降で使用できます。
診断は、通常どおりコンソールにテキストとして出力されます。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
- プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、Visual Studio での C++ コンパイラとビルド プロパティの設定に関する記事を参照してください。
- プロパティを変更する特定のプロジェクト Configuration および Platform を選択します。 "すべての構成"と"すべてのプラットフォーム"を選択することもできます。
- [構成プロパティ]>[C/C++]>[コマンド ライン] プロパティ ページを選択します。
- 追加オプションプロパティを変更し、 OKを選択します。
例示
次のコマンドは、 main.cpp
のコンパイルに関する SARIF 情報を生成し、ファイル mySarifInfo.sarif
に保存します。
cl /experimental:log mySarifInfo main.cpp
次のコマンドは、コンパイル全体の SARIF 情報を生成し、 sarif_output
ディレクトリ内のファイル main.sarif
および other.sarif
に保存します。
cl /experimental:log sarif_output\ main.cpp other.cpp