[オーケストレーションの呼び出し] 図形を使用すると、別のプロジェクトで参照されているオーケストレーションを同期的に呼び出すことができます。 これにより、BizTalk プロジェクト間で一般的なオーケストレーション ワークフロー パターンを再利用できます。 別の入れ子になったオーケストレーションを呼び出しオーケストレーション図形で同期して呼び出すと、内側のオーケストレーションは、入れ子になったオーケストレーションが完了するまで待機し、続行します。
入れ子になったオーケストレーションに渡されるパラメーターを指定できます。 パラメーターには、メッセージ、変数、ポート参照、ロール リンク、または関連付けセットを指定できます。 渡されたポート参照、ロール リンク、および関連付けセットはすべて、自己アドレス指定エンベロープと同様に実行されます。これらは、入れ子になったオーケストレーション情報を提供して、外側のオーケストレーションに情報を送り返すために使用できます。
注意事項
XmlDocument や XmlNode などの非初期化可能なオブジェクトをパラメーターとしてオーケストレーションに渡すと、失敗します。
呼び出しオーケストレーション図形を使用する方法の例については、「CallOrchestration (BizTalk Server サンプル)」を参照してください。
Call Orchestrationシェイプを構成するには
[ オーケストレーションの選択] ドロップダウン リスト ボックスを使用して、一覧からオーケストレーションを選択します。
オーケストレーション パラメーター グリッド コントロールを使用して、オーケストレーションに渡す引数を指定します([オーケストレーションの選択] ドロップダウン リスト ボックスで指定されているとおり)。 変数の名前を入力するか、セル内のドロップダウン リストから変数をクリックして、[変数] 列のセル (セルごとに 1 つの変数) にこれらの引数を指定します。
ダイアログボックスで指定したサービスと引数に基づいてコールオーケストレーション図形を構成するには、OK をクリックします。 [呼び出しオーケストレーションの構成] ダイアログ ボックスを閉じるには、[オーケストレーションの呼び出し] 図形に変更を加えずに、[キャンセル] をクリックします。
注意事項
BizTalk Server では、再帰オーケストレーションはサポートされていません。 オーケストレーション A がオーケストレーション B を呼び出すか開始した場合、オーケストレーション B はオーケストレーション A を直接呼び出したり開始したりすることも、オーケストレーション A を直接または間接的に呼び出すオーケストレーションを呼び出したり開始したりすることもできません。
参照されるオーケストレーション
参照されるオーケストレーションを呼び出し可能にするには、呼び出されたオーケストレーションに対して次のプロパティが構成されていることを確認します。
呼び出されたオーケストレーションの Type Modifier プロパティを Public に設定します。 オーケストレーションの Type Modifier プロパティを Public に設定するには、Microsoft Visual Studio でオーケストレーションを開き、オーケストレーションの上部にある緑色の開始図形をクリックして [オーケストレーションのプロパティ ] ダイアログを表示し、[ 型修飾子] プロパティを [パブリック] に設定します。
オーケストレーションの最初の受信図形の Activate プロパティを False に設定 します。
[オーケストレーションの選択] ドロップダウン リスト ボックス
ドロップダウン リスト ボックスの下矢印をクリックして、使用可能なサービスを表示し、1 つ選択します。 この一覧には、参照されるアセンブリを含め、現在のオーケストレーションから呼び出すことができるすべてのサービスが含まれています。
オーケストレーション パラメーター グリッド コントロール
パラメーター化されたオーケストレーションに渡す引数は、 オーケストレーション パラメーター グリッド コントロールを使用して指定します。 グリッドには、スコープの変数、パラメーター名、パラメーターの種類、およびパラメーターの方向の 4 つの列があります。 変更は最初の列でのみ行うことができます。他の列は読み取り専用です。
有効なオーケストレーションを選択すると、そのパラメーターによって、グリッド コントロールのパラメーター名、型、方向列が設定されます。 次に、各行の変数を選択して引数として渡します。 これらの変数は、[スコープ] 列の各セルにあるドロップダウン リストから選択します。 この一覧には、隣接する [パラメーターの種類] セルで指定された型の使用可能なすべての変数が表示されます。 その型のオブジェクトが 1 つしか使用できない場合は、[スコープ内の変数] セルにそのオブジェクトが自動的に設定されます。 [スコープ] セルに「変数」と入力して、ドロップダウン リストで使用できる変数を選択することもできます。
注
オーケストレーションの呼び出し図形はオーケストレーションを呼び出すので、このダイアログ ボックスで選択した "オーケストレーション パラメーター" は実際にはオーケストレーション変数を参照します。
呼び出しているオーケストレーションに定義済みのパラメーターがない場合、このダイアログ ボックスのグリッド コントロールは使用できません。