この記事では、Azure SQL 評価機能のプレビュー前または Azure App Service 評価機能のプレビュー前に作成された、Azure Migrate プロジェクト内の Web アプリと SQL Server インスタンスとデータベースを検出する方法について説明します。
オンプレミスのマシンで実行されている Web アプリと SQL Server インスタンスおよびデータベースを検出すると、Azure への移行パスを特定し、調整するのに役立ちます。 Azure Migrate アプライアンスでは、ターゲット サーバーで実行されている SQL Server インスタンスとデータベースにアクセスできる、Windows OS ドメインまたは非ドメインの資格情報または SQL Server 認証資格情報を使用して、この検出が実行されます。 この検出プロセスはエージェントレスです。つまり、ターゲット サーバーには何もインストールされていません。
開始する前に
- 次を完了したことを確認します。
- リージョンの SQL および Web アプリ評価機能の発表前に Azure Migrate プロジェクト を作成しました
- Azure Migrate: Discovery and Assessment ツールをプロジェクトに追加しました
- アプリ検出のサポートと要件を確認します。
- VMware 環境で資産を検出する場合、アプリ検出を実行しようとしているサーバーに、PowerShell バージョン 2.0 以降がインストールされていること、および VMware ツール (10.2.0 以降) がインストールされていることを確認します。
- Azure Migrate アプライアンスをデプロイするための 要件 を確認します。
- リソースを作成するために サブスクリプションに必要なロール があることを確認します。
- アプライアンスがインターネットにアクセスできることを確認します
注
この記事で説明する手順は VMware を対象としていますが、プロセスは、Microsoft Hyper-V 環境でも物理環境でも類似しています。 SQL Server のインスタンスおよびデータベースの検出と評価は、Microsoft Hyper-V 環境および物理環境にわたって使用できます。
Web アプリと SQL Server インスタンスおよびデータベースの検出を有効にする
Azure Migrate プロジェクトで、次のいずれかを実行します。
[ハブ] タイルで [無効] を選択するか、
[SQL インスタンス] または [Web アプリ] 列の [サーバー検出] ページのエントリで [無効] を選択します。
Web アプリと SQL Server インスタンスおよびデータベースを検出するには、次の手順に従います。
必要なリソースを作成するには、[ アップグレード] を選択します。
アプライアンスで実行しているサービスが最新バージョンに更新されていることを確認します。 これを行うには、アプライアンス サーバーからアプライアンス構成マネージャーを起動し、[前提条件のセットアップ] パネルから [アプライアンス サービスを表示] を選択します。
- アプライアンスとそのコンポーネントが自動的に更新されます
アプライアンス構成マネージャーの [資格情報と検出ソースの管理] パネルで、検出する SQL Server インスタンスとデータベースに対する Sysadmin アクセス権を持つドメインまたは SQL Server 認証資格情報を追加するか、SQL Server インスタンスごとに これらのアクセス許可 を持ちます。
使用されるアカウントにサーバーでのローカル管理者特権がある限り、Web アプリの検出は、ドメインとドメイン以外の両方の Windows OS 資格情報を使用して機能します。 ここで強調されているように、アプライアンスの自動資格情報マッピング機能を利用できます。
注
WebApp 検出の場合は、検出が正常に完了できるように、DLL 形式 (netbiosdomain\user
) で資格情報を追加することが必要になる場合があります。
- ソフトウェア インベントリが既に有効になっていることを確認するか、またはドメインまたはドメイン以外の資格情報を指定してソフトウェア インベントリを有効にしてください。 SQL Server インスタンスと Web アプリを検出するには、ソフトウェア インベントリを実行する必要があります。
- ドメイン資格情報が追加されると、アプライアンスでは AD を使用して検証が試みられます。 資格情報に関連付けられている AD サーバーへのネットワーク通信経路がアプライアンス サーバーにあることを確認してください。 ドメイン以外の資格情報と SQL Server 認証に関連する資格情報は、検証されません。
- 必要な資格情報が追加されたら、[検出の開始] を選択してスキャンを開始します。
- Web アプリと SQL の検出をしばらく実行させてから、Azure App Service または Azure SQL の評価を作成してください。 Web アプリと SQL Server インスタンスとデータベースの検出が完了できない場合、それぞれのインスタンスは評価レポートで [不明 ] としてマークされます。
- 複数のアプライアンスを含むプロジェクトでは、あるアプライアンスの Web アプリ検出および評価エージェントが、サーバー上で実行されている、別のアプライアンスによって検出済みの Web アプリを検出する結果となる可能性があります。 これで Web アプリの検出や評価のエクスペリエンスが妨げられるわけではありません。
次のステップ
- Azure SQL 評価を作成する方法について説明します。
- Azure SQL 評価の詳細を確認します。
- Azure App Service 評価を作成する方法について説明します。
- Azure App Service の評価の詳細を確認します。
- Azure Spring Apps 評価を作成する方法について説明します。