Azure Data Protection REST API を使用して任意の時点に Azure BLOB を復元する

2025-06-17

この記事では、REST API を使用して Azure Backup によって BLOB を復元する方法について説明します。 Azure Portal、Azure PowerShell、Azure CLI を使用して、Azure Backup によって Azure BLOB を復元することもできます。

重要

Azure Backup を使用した Azure BLOB の復元に進む前に、重要なポイントを確認してください。

前提条件

この記事では、1 つ以上のストレージアカウントに対してバックアップが構成されていると想定しています。ブロック BLOB データのバックアップを構成する方法を確認します (構成されていない場合)。

この記事の復元手順を説明するために、リソースグループ msblobbackup-f2df34eb-5628-4570-87b2-0331d797c67dの下にある、既存の Backup コンテナー TestBkpVault で保護された testBkpVaultRG という名前のストレージアカウント内の BLOB を参照します。

Azure BLOB の復元の準備

これで、Azure BLOB の "運用バックアップ" と "保管済みバックアップ" の復元操作を実行できるようになりました。

バックアップレベルの選択:

運用バックアップ
保管済みバックアップ

復元の有効な時間範囲をフェッチする

BLOB の運用バックアップは継続的に行うので、注意すべき復元元ポイントはありません。代わりに、BLOB を任意の時点に復元できる有効な時間範囲をフェッチする必要があります。この例では、過去 30 日以内に復元する有効な時間範囲を確認しましょう。

復元可能な時間範囲は、復元可能な時間範囲の検索 API を使用して一覧表示できます。これは、ストレージアカウント内の BLOB の継続的バックアップの範囲を計算する操作をトリガーする POST API です。

POST https://management.azure.com/subscriptions/{subscriptionId}/resourceGroups/{resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/{vaultName}/backupInstances/{backupInstanceName}/findRestorableTimeRanges?api-version=2021-01-01

この例では、これを次のように変えます。

POST https://management.azure.com/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/TestBkpVaultRG/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/testBkpVault/backupInstances/msblobbackup-f2df34eb-5628-4570-87b2-0331d797c67d/findRestorableTimeRanges?api-version=2021-01-01

復元の有効な時間範囲をフェッチする要求本文を作成する

有効な時間範囲を計算する操作をトリガーする場合、要求本文のコンポーネントは次のようになります。

名前	タイプ	説明
sourceDatastoreType	RestoreSourceDataStoreType	復元するデータを含むデータストア
開始時間	糸	復元範囲の一覧表示要求の開始時刻。 ISO 8601 形式です。
終了時刻	糸	復元範囲の一覧表示要求の終了時刻。 ISO 8601 形式です。

有効な時間範囲をフェッチする要求本文の例

次の要求本文では、復元できる連続データの時間範囲をフェッチするために必要なプロパティを定義しています。 BLOB バックアップはストレージアカウント内に存在するため、データストアは "運用" データストアです。検索プロセスを絞り込んで利用可能な時間範囲を返すのに役立つ、開始時刻と終了時刻を指定できます。

{
  "sourceDataStoreType": "OperationalStore",
  "startTime": "",
  "endTime": ""
}

有効な時間範囲のフェッチに対する応答

POST 要求を送信すると、200(OK) と、指定した開始時刻および終了時刻内で復元に利用できる時間範囲が応答として返されます。

名前	タイプ	説明
200(OK)	AzureBackupFindRestorableTimeRangesResponseResource	[OK]
その他の状態コード	CloudError	操作が失敗した理由を説明するエラー応答。

有効な時間範囲のフェッチに対する応答の例

HTTP/1.1 200 OK
Content-Length: 379
Content-Type: application/json
Expires: -1
Pragma: no-cache
X-Content-Type-Options: nosniff
x-ms-request-id:
Strict-Transport-Security: max-age=31536000; includeSubDomains
x-ms-ratelimit-remaining-subscription-writes: 1199
x-ms-correlation-request-id: a2b7c2d9-01f5-499a-b521-55da4862c79a
x-ms-routing-request-id: CENTRALUSEUAP:20210708T184646Z:4996a2bf-2df8-48a7-9b53-a552466a27f7
Cache-Control: no-cache
Date: Thu, 08 Jul 2021 18:46:45 GMT
Server: Microsoft-IIS/10.0
X-Powered-By: ASP.NET

{
  "id": "msblobbackup-f2df34eb-5628-4570-87b2-0331d797c67d",
  "type": "Microsoft.DataProtection/backupVaults/backupInstances/findRestorableTimeRanges",
  "properties": {
    "restorableTimeRanges": [
      {
        "startTime": "2021-07-06T18:46:45.947728Z",
        "endTime": "2021-07-08T18:46:45.9932408Z",
        "objectType": "RestorableTimeRange"
      }
    ],
    "objectType": "AzureBackupFindRestorableTimeRangesResponse"
  }
}

同じストレージアカウントに復元する特定の時点が固定されると、復元のための複数のオプションを利用できます。

オプション 1: すべての BLOB を特定の時点に復元する

このオプションを使用すると、ストレージアカウント内のすべてのブロック BLOB が、選択した時点までロールバックすることで復元されます。大量のデータが含まれている、または高チャーンが監視されているストレージアカウントの場合、復元に時間がかかることがあります。

すべての BLOB を任意の時点に復元するための要求本文を作成する

このシナリオで注意すべき重要な点は次のとおりです。

復元は同じストレージアカウントに対して実行されます。つまり、復元のターゲットオブジェクトはソースデータソースと同じになります。これは下の復元ターゲット情報セクションに反映されています。
これらは継続的バックアップであるため、復元時間は特定の時点であり、個別の復旧ポイントではありません。
すべての BLOB が復元されます。
バックアップが存在するソースデータストアは、同じストレージアカウントです。そのため、ソースデータストアは "運用" データストアです。

{
  "restoreRequestObject": {
    "objectType": "AzureBackupRecoveryTimeBasedRestoreRequest",
    "restoreTargetInfo": {
      "objectType": "RestoreTargetInfo",
      "recoveryOption": "FailIfExists",
      "restoreLocation": "westus",
      "datasourceInfo": {
        "datasourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices",
        "objectType": "Datasource",
        "resourceID": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/RG-BlobBackup/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/msblobbackup",
        "resourceLocation": "westus",
        "resourceName": "msblobbackup",
        "resourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts",
        "resourceUri": ""
      }
    },
    "sourceDataStoreType": "OperationalStore",
    "recoveryPointTime": "2021-07-08T00:00:00.0000000Z"
  }
}

オプション 2: いくつかのコンテナーを特定の時点に復元する

このオプションを使用すると、コンテナーを最大 10 個まで選択して復元するか、またはプレフィックスの一致を使用して BLOB のサブセットを復元することができます。単一のコンテナー内または複数のコンテナー全体の BLOB の最大 10 個の辞書式範囲を復元して、以前の特定の時点の状態にそれらの BLOB を戻すことができます。プレフィックスを使用する場合は、次の点に注意してください。

コンテナー名と BLOB プレフィックスを区切るには、スラッシュ (/) を使用できます
指定した範囲の開始は範囲に含まれますが、指定した範囲の終了は含まれません。

プレフィックスを使用して BLOB 範囲を復元する方法の詳細を確認します。

選択したコンテナーまたはいくつかの BLOB を任意の時点に復元するための要求本文を構築する

このシナリオで注意すべき重要な点は次のとおりです。

復元は同じストレージアカウントに対して実行されます。つまり、復元のターゲットオブジェクトはソースデータソースと同じになります。これは下の復元ターゲット情報セクションに反映されています。
これらは継続的バックアップであるため、復元時間は特定の時点であり、個別の復旧ポイントではありません。
ストレージアカウント内のいくつかの項目が復元されます。それらはコンテナーか、またはプレフィックスパターンを持つ BLOB です。
ソースデータストア (バックアップが存在する場所) は、同じストレージアカウントです。そのため、ソースデータストアは "運用" データストアです。

{
  "restoreRequestObject": {
    "objectType": "AzureBackupRecoveryTimeBasedRestoreRequest",
    "restoreTargetInfo": {
      "objectType": "ItemLevelRestoreTargetInfo",
      "recoveryOption": "FailIfExists",
      "restoreLocation": "westus",
      "restoreCriteria": [
        {
          "objectType": "RangeBasedItemLevelRestoreCriteria",
          "minMatchingValue": "Container1",
          "maxMatchingValue": "Container10-0"
        }
      ],
      "datasourceInfo": {
        "datasourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices",
        "objectType": "Datasource",
        "resourceID": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/RG-BlobBackup/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/msblobbackup",
        "resourceLocation": "westus",
        "resourceName": "msblobbackup",
        "resourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts",
        "resourceUri": ""
      }
    },
    "sourceDataStoreType": "OperationalStore",
    "recoveryPointTime": "2021-07-08T00:00:00.0000000Z"
  }
}

適切な回復ポイントのフェッチ

バックアップインスタンスで使用可能なすべての復旧ポイントの一覧を取得するには、復旧ポイントの一覧取得 API を使用します。

GET https://management.azure.com/subscriptions/{subscriptionId}/resourceGroups/{resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/{vaultName}/backupInstances/{backupInstanceName}/recoveryPoints?api-version=2021-07-01

コンテナー化されたバックアップからの復元を実行する要求本文を準備します。

コンテナー化されたバックアップからコンテナー bash 2 を復元するための要求本文を次に示します。

{
  "objectType": "AzureBackupRecoveryPointBasedRestoreRequest",
  "sourceDataStoreType": "VaultStore",
  "restoreTargetInfo": {
    "objectType": "itemLevelRestoreTargetInfo",
    "recoveryOption": "FailIfExists",
    "dataSourceInfo": {
      "objectType": "Datasource",
      "resourceID": "/subscriptions/aaaa0a0a-bb1b-cc2c-dd3d-eeeeee4e4e4e/resourceGroups/Blob-Backup/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/azclitestrestore2",
      "resourceName": "azclitestrestore2",
      "resourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts",
      "resourceLocation": "not specified",
      "resourceUri": "/subscriptions/aaaa0a0a-bb1b-cc2c-dd3d-eeeeee4e4e4e/resourceGroups/Blob-Backup/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/azclitestrestore2",
      "datasourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices",
      "resourceProperties": {}
    },
    "restoreCriteria": [
      {
        "objectType": "ItemPathBasedRestoreCriteria",
        "itemPath": "bash2",
        "isPathRelativeToBackupItem": true,
        "subItemPathPrefix": null
      }
    ],
    "restoreLocation": "eastus2euap"
  },
  "recoveryPointId": "33fdef0e0e2e4594b63092ae9a56f58d"
}

特定のプレフィックスを持つ BLOB を復元する場合は、subItemPathPrefix の値としてプレフィックスの一覧を指定します。バックアップされたストレージアカウントの container2 のプレフィックス dd、ee、または ff で始まる BLOB を復元する例を次に示します。

   {
        "is_path_relative_to_backup_item": true,
        "item_path": "container2",
        "object_type": "ItemPathBasedRestoreCriteria",
        "sub_item_path_prefix": [
          "dd",
          "ee",
          "ff"
        ]
      }

復元要求を検証する

要求本文を準備したら、復元の検証 API を使用して検証できます。バックアップの検証 API と同様に、これは POST 操作です。

POST https://management.azure.com/subscriptions/{subscriptionId}/resourceGroups/{resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/{vaultName}/backupInstances/{backupInstanceName}/validateRestore?api-version=2021-01-01

この例では、これを次のように変えます。

POST "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/TestBkpVaultRG/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/testBkpVault/backupInstances/msblobbackup-f2df34eb-5628-4570-87b2-0331d797c67d/validateRestore?api-version=2021-01-01"

この POST API の要求本文の詳細については、こちらを参照してください。前のセクションでは、すべての BLOB の復元と、いくつかの項目の復元のシナリオに対して同じ構成を行いました。同じものを使用して検証操作をトリガーします。

復元の検証要求に対する応答

復元の検証要求は、非同期操作です。つまり、この操作では、個別に追跡する必要がある別の操作が作成されます。

これにより、2 つの応答が返されます。別の操作が作成されたときに 202 (Accepted)、その操作が完了したときに 200 (OK)。

名前	種類	説明
200 OK（正常に処理されました）		検証要求の状態
202 承認されました		承認済み

復元の検証要求に対する応答の例

POST 操作が送信されると、最初に 202 Accepted と Azure-asyncOperation ヘッダーが応答として返されます。

HTTP/1.1 202 Accepted
Content-Length: 0
Expires: -1
Pragma: no-cache
Retry-After: 10
Azure-AsyncOperation: https://management.azure.com/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/providers/Microsoft.DataProtection/locations/westus/operationStatus/ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExOzVlNzMxZDBiLTQ3MDQtNDkzNS1hYmNjLWY4YWEzY2UzNTk1ZQ==?api-version=2021-01-01
X-Content-Type-Options: nosniff
x-ms-request-id:
Strict-Transport-Security: max-age=31536000; includeSubDomains
x-ms-ratelimit-remaining-subscription-writes: 1199
x-ms-correlation-request-id: bae60c92-669d-45a4-aed9-8392cca7cc8d
x-ms-routing-request-id: CENTRALUSEUAP:20210708T205935Z:f51db7a4-9826-4084-aa3b-ae640dc78af6
Cache-Control: no-cache
Date: Thu, 08 Jul 2021 20:59:35 GMT
Location: https://management.azure.com/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/providers/Microsoft.DataProtection/locations/westus/operationResults/ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExOzVlNzMxZDBiLTQ3MDQtNDkzNS1hYmNjLWY4YWEzY2UzNTk1ZQ==?api-version=2021-01-01
X-Powered-By: ASP.NET

単純な GET 要求を使用して、Azure-AsyncOperation ヘッダーを追跡します。要求が成功すると、200 OK と成功状態を示す応答が返されます。

 GET https://management.azure.com/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/providers/Microsoft.DataProtection/locations/westus/operationStatus/ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExOzVlNzMxZDBiLTQ3MDQtNDkzNS1hYmNjLWY4YWEzY2UzNTk1ZQ==?api-version=2021-01-01

{
  "id": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/providers/Microsoft.DataProtection/locations/westus/operationStatus/ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExOzVlNzMxZDBiLTQ3MDQtNDkzNS1hYmNjLWY4YWEzY2UzNTk1ZQ==",
  "name": "ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExOzVlNzMxZDBiLTQ3MDQtNDkzNS1hYmNjLWY4YWEzY2UzNTk1ZQ==",
  "status": "Succeeded",
  "startTime": "2021-07-08T20:59:35.0060264Z",
  "endTime": "2021-07-08T20:59:57Z"
}

復元要求をトリガーする

復元のトリガー操作は POST API です。復元のトリガー操作の詳細については、こちらを参照してください。

POST https://management.azure.com/subscriptions/{subscriptionId}/resourceGroups/{resourceGroupName}/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/{vaultName}/backupInstances/{backupInstanceName}/restore?api-version=2021-01-01

この例では、これを次のように変えます。

POST "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/TestBkpVaultRG/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/testBkpVault/backupInstances/msblobbackup-f2df34eb-5628-4570-87b2-0331d797c67d/restore?api-version=2021-01-01"

復元操作のための要求本文を作成する

要求が検証されたら、同じ要求本文を使用して、小さな変更を加えるだけで復元要求をトリガーできます。

すべての BLOB を復元する要求本文の例

復元の検証の要求本文から、冒頭の "restoreRequest" オブジェクトを削除するだけです。

{
  "objectType": "AzureBackupRecoveryTimeBasedRestoreRequest",
  "restoreTargetInfo": {
    "objectType": "RestoreTargetInfo",
    "recoveryOption": "FailIfExists",
    "restoreLocation": "westus",
    "datasourceInfo": {
      "datasourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices",
      "objectType": "Datasource",
      "resourceID": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/RG-BlobBackup/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/msblobbackup",
      "resourceLocation": "westus",
      "resourceName": "msblobbackup",
      "resourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts",
      "resourceUri": ""
    }
  },
  "sourceDataStoreType": "OperationalStore",
  "recoveryPointTime": "2021-07-08T00:00:00Z"
}

項目またはいくつかの BLOB を復元する要求本文の例

復元の検証の要求本文から、冒頭の "restoreRequest" オブジェクトを削除するだけです。

{
  "objectType": "AzureBackupRecoveryTimeBasedRestoreRequest",
  "restoreTargetInfo": {
    "objectType": "ItemLevelRestoreTargetInfo",
    "recoveryOption": "FailIfExists",
    "restoreLocation": "westus",
    "restoreCriteria": [
      {
        "objectType": "RangeBasedItemLevelRestoreCriteria",
        "minMatchingValue": "Container1",
        "maxMatchingValue": "Container2"
      }
    ],
    "datasourceInfo": {
      "datasourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices",
      "objectType": "Datasource",
      "resourceID": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/RG-BlobBackup/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/msblobbackup",
      "resourceLocation": "westus",
      "resourceName": "msblobbackup",
      "resourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts",
      "resourceUri": ""
    }
  },
  "sourceDataStoreType": "OperationalStore",
  "recoveryPointTime": "2021-07-08T00:00:00.0000000Z"
}

復元要求のトリガーに対する応答

復元要求のトリガーは、非同期操作です。つまり、この操作では、個別に追跡する必要がある別の操作が作成されます。

これにより、2 つの応答が返されます。別の操作が作成されたときに 202 (Accepted)、その操作が完了したときに 200 (OK)。

名前	種類	説明
200 OK（正常に処理されました）		復元要求の状態
202 承認されました		承認済み

復元要求のトリガーに対する応答の例

POST 操作が送信されると、最初に 202 Accepted と Azure-asyncOperation ヘッダーが応答として返されます。

HTTP/1.1 202 Accepted
Content-Length: 0
Expires: -1
Pragma: no-cache
Retry-After: 30
Azure-AsyncOperation: https://management.azure.com/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/providers/Microsoft.DataProtection/locations/westus/operationStatus/ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExO2Q1NDIzY2VjLTczYjYtNDY5ZC1hYmRjLTc1N2Q0ZTJmOGM5OQ==?api-version=2021-01-01
X-Content-Type-Options: nosniff
x-ms-request-id:
Strict-Transport-Security: max-age=31536000; includeSubDomains
x-ms-ratelimit-remaining-subscription-writes: 1197
x-ms-correlation-request-id: 8661209c-5b6a-44fe-b676-4e2b9c296593
x-ms-routing-request-id: CENTRALUSEUAP:20210708T204652Z:69e3fa4b-c5d9-4601-9410-598006ada187
Cache-Control: no-cache
Date: Thu, 08 Jul 2021 20:46:52 GMT
Location: https://management.azure.com/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/providers/Microsoft.DataProtection/locations/westus/operationResults/ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExO2Q1NDIzY2VjLTczYjYtNDY5ZC1hYmRjLTc1N2Q0ZTJmOGM5OQ==?api-version=2021-01-01
X-Powered-By: ASP.NET

単純な GET 要求を使用して、Azure-AsyncOperation ヘッダーを追跡します。要求が成功すると、200 OK とジョブ ID が返されます。復元要求を完了するには、それをさらに追跡する必要があります。

GET https://management.azure.com/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/providers/Microsoft.DataProtection/locations/westus/operationStatus/ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExO2Q1NDIzY2VjLTczYjYtNDY5ZC1hYmRjLTc1N2Q0ZTJmOGM5OQ==?api-version=2021-01-01

{
  "id": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/providers/Microsoft.DataProtection/locations/westus/operationStatus/ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExO2Q1NDIzY2VjLTczYjYtNDY5ZC1hYmRjLTc1N2Q0ZTJmOGM5OQ==",
  "name": "ZmMzNDFmYWMtZWJlMS00NGJhLWE4YTgtMDNjYjI4Y2M5OTExO2Q1NDIzY2VjLTczYjYtNDY5ZC1hYmRjLTc1N2Q0ZTJmOGM5OQ==",
  "status": "Succeeded",
  "startTime": "2021-07-08T20:46:52.4110868Z",
  "endTime": "2021-07-08T20:46:56Z",
  "properties": {
    "jobId": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/TestBkpVaultRG/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/testBkpVault/backupJobs/c4bd49a1-0645-4eec-b207-feb818962852",
    "objectType": "OperationJobExtendedInfo"
  }
}

ジョブを追跡する

復元要求のトリガーによって復元ジョブが開始され、その結果のジョブ ID が GET Jobs API を使用して追跡されます。

単純な GET コマンドを使用して、上記の復元のトリガーに対する応答で返されたジョブ ID を追跡します。

 GET /subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/TestBkpVaultRG/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/testBkpVault/backupJobs/c4bd49a1-0645-4eec-b207-feb818962852?api-version=2021-01-01

{
  "properties": {
    "activityID": "4195ca6c-e02d-11eb-b0b1-70bc105e2242",
    "subscriptionId": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx",
    "backupInstanceId": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/TestBkpVaultRG/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/testBkpVault/backupInstances/msblobbackup-f2df34eb-5628-4570-87b2-0331d797c67d",
    "policyId": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/TestBkpVaultRG/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/testBkpVault/backupPolicies/BlobBackup-Policy",
    "dataSourceId": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/RG-BlobBackup/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/msblobbackup",
    "vaultName": "BV-JPE-GRS",
    "backupInstanceFriendlyName": "msblobbackup",
    "policyName": "BlobBackup-Policy",
    "sourceResourceGroup": "RG-BlobBackup",
    "dataSourceName": "msblobbackup",
    "progressEnabled": false,
    "etag": "W/\"datetime'2021-07-08T20%3A48%3A36.6999667Z'\"",
    "sourceSubscriptionID": "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx",
    "dataSourceLocation": "westus",
    "startTime": "2021-07-08T20:44:19.5467125Z",
    "endTime": "2021-07-08T20:48:35.8297312Z",
    "dataSourceType": "Microsoft.Storage/storageAccounts/blobServices",
    "operationCategory": "Restore",
    "operation": "Restore",
    "status": "Completed",
    "isUserTriggered": true,
    "supportedActions": [
      ""
    ],
    "duration": "PT4M16.2830187S",
    "extendedInfo": {
      "sourceRecoverPoint": {
        "recoveryPointTime": "2021-07-08T00:00:00Z"
      },
      "recoveryDestination": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/RG-BlobBackup/providers/Microsoft.Storage/storageAccounts/msblobbackup",
      "subTasks": [
        {
          "taskId": 1,
          "taskName": "Trigger Restore",
          "taskStatus": "Completed"
        }
      ]
    }
  },
  "id": "/subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx/resourceGroups/TestBkpVaultRG/providers/Microsoft.DataProtection/backupVaults/testBkpVault/backupJobs/c4bd49a1-0645-4eec-b207-feb818962852",
  "name": "c4bd49a1-0645-4eec-b207-feb818962852",
  "type": "Microsoft.DataProtection/BackupVaults/backupJobs"
}

上記のジョブの状態は、復元ジョブが完了し、すべての BLOB が指定された時点に復元されていることを示しています。

次のステップ

Azure BLOB バックアップの概要

Azure Backup REST API について詳しくは、次のドキュメントをご覧ください。

次の方法で共有

Azure Data Protection REST API を使用して任意の時点に Azure BLOB を復元する

前提条件

Azure BLOB の復元の準備

復元の有効な時間範囲をフェッチする

復元の有効な時間範囲をフェッチする要求本文を作成する

有効な時間範囲をフェッチする要求本文の例

有効な時間範囲のフェッチに対する応答

有効な時間範囲のフェッチに対する応答の例

オプション 1: すべての BLOB を特定の時点に復元する

すべての BLOB を任意の時点に復元するための要求本文を作成する

オプション 2: いくつかのコンテナーを特定の時点に復元する

選択したコンテナーまたはいくつかの BLOB を任意の時点に復元するための要求本文を構築する

復元要求を検証する

復元の検証要求に対する応答

復元の検証要求に対する応答の例

復元要求をトリガーする

復元操作のための要求本文を作成する

すべての BLOB を復元する要求本文の例

項目またはいくつかの BLOB を復元する要求本文の例

復元要求のトリガーに対する応答

復元要求のトリガーに対する応答の例

ジョブを追跡する

次のステップ

フィードバック

その他のリソース