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昨年も実施し、今年も実施中のマーケティング部門中心のヒアリングツアーなるものがあります。あまり広域にご案内していないものなのですが、日頃現場に接することが少ないマーケティングメンバーが現場を知るきっかけとしているものです。昨日は大阪にて、数名の方に貴重なご意見を賜りました。その中ですごく印象に残ったキーワードをひとつ。
「MSの技術情報は宇宙語で書かれている」
(一言一句同じではありませんが、「宇宙語」というフレーズはそのまま採用しました)
というものです。ご参加いただいたN氏に御礼申し上げたいと思います。本当に貴重なご意見だと思います。
情報量の多いMSのサイトは情報の宝庫でもあり、また本質的にピンポイントで欲しい情報を見つけるにはコツのいるところになっているように考えています。検索によって情報を見つけることが主流になるのはこういう背景があるからでしょう。「宇宙語」という点に戻ると、この表現の背景には二つの要素があると考えます。
一つは文字通り、技術情報(サポートだけではなく)の内容がMS製品利用者の目線に合っていないという要素。例えば、サポート技術情報の機械翻訳ページ。確かに背景があってああいう試みがなされていますが、綺麗に表現すると、純粋に日本人が学校で習う文章とは大分文法の違う文章を確かに見かけます。別の例えとしては、MS製品をよく知っている方にはよくわかる用語が多用されている文章。これも多いという自覚が必要なのでしょう。私も入社した7年前はそういう自覚を強く持っていたのが薄れてきていると反省しています。
念のためにふれておくと、機械翻訳はエンジンの精度が高くなれば素晴らしいソリューションです。残念ながらそこがまだ成長過程にあるというのが真実でしょう。実態と担当者の苦労を知っているのでこういう表現をしていますが、本質的にエンジンが翻訳しやすい英語原文の書き方というような視点でも検討がなされていることはご報告しておきたいと思います。
もう一つは自分の目指している情報に辿り着き難い場合もこういうことになるんじゃないかと思います。Webサイトというのは利用される方のバックグラウンドが広範囲に渡る場合には確かに特定の情報に関してフィットしない人の割合が多くなる傾向が出るのは事実じゃないかと思います。それ故に非常に難しい媒体なんだと改めて思っている次第です。MSサイトのような情報量になると益々この傾向は強く出ます。この点についてはマーケティングのチームでも色々な検討・討議が行われている点です。例えばよくMSのセミナーで見られる難易度表示のようなものはどうなんだろう?いわゆる100レベル、200レベル、300レベル、400レベルという奴です。アメリカではユーザーの方に役立ち度を数字でつけてもらい、その結果から記事の役立ち度を表記する仕組みが結構使われていて好評のようです。でもここでの議論は用途とか使うフェーズなんだろうと考えます。その意味では Deployment Center や各 TechCenter はこういう視点の入り口を上記を踏まえた上で用意しようという試みであります。
いずれにしろ、なんとか「宇宙語」というご評価をせめて「方言」というご評価に変わっていただくようになるために日本人である我々がやるべきことは多いと改めて自覚した一日でした。お客様の声というのは本当に貴重です。本当にありがとうございます。